2009年11月4日の活動

他市の取り組み聞き取り調査。
市消防本部救急課長。
 救急車が現場に到着してから病院が受け入れるまでにかかった時間について、市は統計を取っておらず、調べて頂くよう先日お願いした結果の報告を頂いた。
 1時間以上かかった事例は昨年度30件あった事が分かり、内科なのか脳外科なのか、なぜ待たなければならなったのか、他の患者の手術があったのか、ベットがいっぱいだったのかなど、(個人情報は無しにして)1件ずつ症例・重症度合いを出して頂き、状況を消防署員と検証しました。
 30人のうち、重症患者が3人(中症17人)。脳外科の処置が必要な患者が5人おられた事が判明。精神疾患は16人おられました。
 軽症も含め、通報現場での救急車の滞在時間が30分以上だったのは290件(救急出動全体の6%)、うち1時間以上が26件、2時間以上が4件。
 これはもちろん救急隊が悪い訳ではなく、地域の医療体制がどうなっているのか具体的に把握する為に、統計を作成し、検証する事は必要な作業だと思います(中には患者さんの状況で、中々搬送・出発できないケースもあるとの事です)。
 川口市では、消防本部に119番通報を受けて病院と連携を取る救急管理係を今年度から設けたとの事です(3月5日東京新聞)。
1月23日の毎日新聞によると、119番通報受けてから病院に搬送するまでの全国平均は33分、2時間以上かかった急病人は9282人(全体の0.2%)。埼玉県の平均は39分との事です。
 また、自殺企図され救急出動したのは、市内で昨年度126件、今年は10月末までの時点で93件との事。
 自殺企図を何度もする方は多く、単に医者が診察するだけでなく、市として何らかのフォローが必要ではないかと痛感しました。統計を見ていて、気持ちが痛くなりました。自殺予防の協議会を市は(消防も含めて)設置しているが、具体的に進んでいません。今後更に求めていきます。

消防本部予防課長。
 ①先日質問した事(住宅用火災警報器の高齢者への重点的PRのアイデアとして、老人クラブの文化イベントなどでPRしては)について、早速老人クラブと協議し実施するとの回答を得た。
 ②火災予防の為、他市では消防署員が高齢者のうち例えば80歳以上の全世帯を訪問したりしているが、狭山市は年間40件くらいしか訪問していない。年齢を限定してでも全世帯訪問して頂きたいと要望しました。
 今年1~9月全国の住宅火災死者は754人、65歳以上の高齢者は449人で6割を占めています。全国の住宅用火災警報器の普及率は、21年3月時点では45・9%と報道されています。

若い商店主と意見交換。