【辺野古のある】名護市長 稲嶺進氏『地方自治と民主主義のあり方』
「現場を知らずして何も語れない。現場で解決の糸口を見付け、解決していく。今日皆さんがこの後、キャンプ・シュワブ前にも来て下さると聞いている。目と肌で辺野古を感じて頂ければ。
大浦湾を独占するぐらいのブイが、未だに張り巡らされている。工事が中断したなら、撤去すべき。
沖縄の問題は、地方自治と民主主義の問題。メディアが取り上げてくれない問題があるが、口づてで深めて行かなければ。
『琉球処分』は、全国で行われた廃藩置県とは違う。本土では『明治維新』だったが、沖縄では琉球処分。
講和条約以降、沖縄は日本国民でも米国民でも琉球王国民でも27年間無かった。米国の高等弁務官が発する事で全てがひっくり返ってしまう。『ネズミは猫 の許す範囲でしか動けない』アメリカと沖縄の関係を表している。高等弁務官の代わりに今、日本政府がやっている。今なお沖縄は適用除外になっているのでは ないかと思う。
国土の0.6%の沖縄県に74%の米軍基地があるのは『構造的差別』だ。
地方自治法を飛び越して、国が地方に命令。憲法も改正でなく、解釈で変更。法律の解釈を変える事など彼らにとって赤子の手をひねるようなものだと思っているのではないか」。
名護市長「1967年に辺野古の計画があり、国防長官の承認にかかっていると今朝の新聞に載っている。日本政府が作ってあげるもので、米国が金を出すとは思っていない。
米国に私は3度行った。上院議員に聞いたが、1人として米国が金を出す事に、うなずかなかった。海外の基地は整理していくという米軍再編のロードマップ が既に出来ているが、沖縄は日本政府がお金を出してくれるから。海兵隊が沖縄に何人いるか聞いても、政府は答えられない。素人でもおかしいと思う。民主党 時代、岡田外務大臣に聞いたが、定数も答えられない。岡田氏は『定数が減るからいいじゃないですか』と言った。無知は怖い事。
中国・北朝鮮がどうのと政府はあおる。尖閣諸島を東京都が買うと言い、野田総理が日本が買うと言ってから、おかしくなった。
オール沖縄、辺野古に新基地は作らせない、基地問題を何とかしようという事で、政党がまとまる。
名護市長は辺野古に反対しているからと、国は金を減らす。この事は先例となって、他の地方でも起こり得る。兵糧攻め」。
名護市長「辺野古の環境アセスメント(影響調査)で市町村長の意見を聞く事になり、市民に全戸配布。辺野古に反対する為でなく、今の現状を分かってもらいたかった。非常に好評。
普天間基地の代替だと、新基地ではないと政府は言っているが、今の普天間基地に無い新しい機能が付く要塞。燃料桟橋、護岸・係船機能。
防衛局の環境アセス資料には係船機能は無い。0から、180mと言い、今は250m。政府は『軽微な変更だから、アセスの変更は必要ない』と言った。だから、瑕疵(かし)があるとして、知事は承認を取り消した。
日本政府は法治国家でなく、放置、置き去り」。
名護市長「ゲート前の方にこのTシャツをプレゼントされた。
70年間、沖縄は頑張って来た。沖縄は負けない方法を知っている」。
Tシャツに書かれている言葉
(辺野古ゲート前テントで販売しており、私も購入)Tシャツと一緒に購入したタオル。事務所に飾ろうかな。
米軍キャンプ・シュワブ前では、ずっと住民を撮影されている。もしこの写真を見ているあなたが沖縄の住民だったとして撮られたら、いい気持ちはしないですよね。
撮ってる人も、税金。
キャンプ・シュワブ前の横断幕。
住民がお金を出して、こんな横断幕を作らねばならない地域。
【辺野古ゲート前で座り込み】
70年前、沖縄戦の砲火をくぐり抜け、現在は、辺野古新基地建設調査へ向かうトラックを体で止めたりもする 反戦・辺野古の象徴的おばあ、島袋文子さん(86才)の隣の席に、たまたま座らせて頂きました。
島袋さんがポーズを取られたので、私も。
今日(4/12)も名護市長は、あのTシャツを着て・・・。
変わらぬ現状に抗議 辺野古移設の反対集会|日テレNEWS24
【他人や、他の地域の人が困っている事を、どれだけ多くの方が自分の事のように感じて頂けるかで、いい国か、そうでないかが決まる】と私は思っています。
関心を持って頂くだけでも、違います。沖縄だけでなく、原発や、被災地や、様々な問題点がある中で・・・。
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【沖縄にどれほど米軍基地が多いか、感覚的に分かるよう図式化】されたもの。(作成された方のコメントの概略を以下に)
大事なのは「沖縄が無くせと言ってるのは、黄色い普天間基地だけ」という事。普天間が無くなっても、まだまだ米軍基地がたくさんある。辺野古新基地は面積は小さくなりますが、機能は上がります。
四角の面積は実際の基地の面積に比例。参考に羽田空港も掲載。
沖縄平和運動センター 山城議長「フロートは撤去すべき。作家が8時間も米軍に拘束されたが、沖縄の特殊性ではないはず。
日本政府は、和解という言葉が分からない。和解とは、仲良くする事。
辺野古新基地建設を必ず止めます!今こそ振るい立とう。
辺野古総合大学を27名の講師で昨年からやっている」。
那覇市内の書店へ行き、資料を探す。(帰路へ)
【「沖縄は琉球で、もともと日本じゃないでしょ」「基地が無ければやっていけない」の誤解】
沖縄の歴史の中で、1つの国としてあったように思われている(琉球王国だった)のはわずか1世紀だけ(15世紀末~17世紀初頭)で、それ以前も、琉球王国時代前半も実質的には中国の支配下で年貢を取り立てられ、その後は、薩摩藩・明治政府・米軍が支配。沖縄の歴史は周辺地域の圧力により揺らされ、経済的自立や独自文化を許されず、平和を脅かされ続けて来た事を今回の沖縄訪問で強く感じました。
『平和ボケ』しているのは、沖縄ではなく、沖縄県以外だと思いました。
戦後70年とよく言われますが、沖縄が形上、日本に復帰してまだ43年しか経っていません。戦前の沖縄経済は、工業も含め全ての生産物のうち沖縄から搬出された物の76%が砂糖類で、農業の生産力は全国平均の半分。それさえ沖縄戦で壊滅。
(『沖縄の覚悟』という本は、沖縄の基地反対運動に対し、疑問がある方に読んで頂きたいと思います。沖縄で購入し、細かくは読み終えてはいませんが、一部を紹介しました)
地方議員114人「自治の破壊認めず」 辺野古新基地阻止へ声明 沖縄タイムス4月4日
辺野古ゲート前に全国の議員114人「沖縄の声を全国に」 沖縄タイムス4月4日
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今22:17。駅ホームでのアナウンスで「おはようございます」って駅員さんが言った。
議員も夜、駅前に立つと言ってしまう(^^,)。疲れて頭回ってないか、無意識なんだよね。お疲れ様です。