2016年6月4日の活動

市民相談。
(ホンダへ車の定期点検。)
大阪へ。

全国シンポジウム『今改めて考えよう地層処分~科学的有望地の提示に向けて~』

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説明映像(3種類で55分)。
資料
参考資料「高レベル放射性廃棄物の最終処分に向けた国際的な取組状況」

司会者からの説明
 使用済み核燃料を再処理した後、5%廃液が残る。現在ある使用済み核燃料を再処理するとすると、2万5千本分。
 長期管理はリスクもある。(「人間に恒久的管理は困難」と資料に記載)
 地層処分は『世界共通』の考え方。

<科学的有望地の提示など地層処分をテーマでのパネルディスカッション>
杤山 修(原子力安全研究協会技術顧問。総合資源エネルギー調査会 地層処分技術ワーキンググループ委員長)
 人が見はらなくても安全に処分できる地下深部への処分施設の建設には、40、50年かかる。総延長200km。
 輸送で通る所への配慮も必要で、海上輸送。処分施設は、港湾から近いほうがいい。 
藤田 晶子(フリーエディター)
 有望地から選定まで20年かかる。災害で有望地が変わってしまうのでは?(「変わるものではない」と杤山氏)
 無人島は?(「周辺、市町村・県の同意を得る必要がある。インフラ整備の問題が出て来る」と吉野氏)
吉野 恭司(経済産業省 資源エネルギー政策統括調整官)
 私たちの世代は、原子力を40,50年使ってきた。科学的有望地を今年のうちに示す事を目指す。
 候補地が反対の場合、次の段階に進まないとしている。将来世代に負担を先送りしないと基本方針(27年5月)。貯蔵は年々負担がかかる。
 米・英国は1度候補地決まったが、その後撤退。
 100年かかる。
 回収可能性について。閉鎖された後は回収難しい。
 候補地の隣町から反対され、とても現実的には考えられないおどろおどろしいビラがばらまかれる。
近藤 駿介(原子力発電環境整備機構NUMO 理事長)
 地上での長期管理は、後世世代に管理の負担を残すことになる。地層処分は、倫理的に正しい。
日本には2300本。六ヶ所村の貯蔵施設などに。東海村に250本。1本当初2.3kw。
 処分施設1カ所で4万本を処分。5m置きに埋める。直径5km。
 日本は、火山列島だが、処分できる所が全くないかというと、かなりあるんじゃないかと思う。
 私どもの経営理念は、受け入れて下さった地域に雇用、活性化、生活インフラの整備。研究所・技能訓練センターの整備。
 皆さんの地域で、このテーマの学習機会を提供します。

【質疑応答】
 ・後世に負担を残さないというのは正しいのか?埋めてしまって後知らないよと言うのでなく、無害化を。負の遺産を隠すのはおかしいのでは?
(吉野氏)
 技術開発(資料P21)は進めるが、使えるかどうか。技術が出来なかった時の場所をしっかり確保していく。国際的にも共有されている考え。
(近藤氏)
 消滅処理・分離返還の技術。それでも、廃棄物が出る。ゼロにしますとおっしゃる方は用心深く見る必要がある。
 ・後世に負担を残さないと言うのなら、なぜ今新しい核廃棄物をつくるのか?それなら、まずやめるべき。まず処分ありきで、新しい核廃棄物を作ってもいいと考えるのか?
(吉野氏)
 原子力発電を今後どうするのかに寄らず、取り組まなければならない。昨5月、エネルギーミクスを発表。マイナス26%の温暖化対策。国民の社会的信頼性が損なわれており、その回復をしていく。国として原子力は進めていかなければならない。安全確認が取られた所のみ。
 ・原子力の勉強を学校・大学でさせないのか?目先・はやりの事だけをやってる気がする。
(近藤氏)
 私は文部省の役人。原子力の学問の人気が下がって、学生が集まらない。研究用原子炉の再稼働に時間がかかって、研究出来ない。原子力の教育はとても重要。地層処分を教えたい。社会の成り立ち・仕組みを。
 ・ガラス固化体1本100t。処理・輸送するのにいくら費用が掛かるのか?
(近藤氏)
 熱要件があるので20~28本入っている。
(杤山氏)
 4万本の処分場。1年間に千本くらい運ぶ。
 原発と核廃棄物はセットで考えず。処分先が決まったら、原発を動かしていいという免罪符ではない。
(吉野氏)
 原子力政策の今後の如何に関わらず。
 ・非常に気の遠くなるような。物すごいハードのコスト。反対を排除するコスト。
  反対している人は、宗教・イデオロギーに近い。これだけコストかけて安いのか?
(吉野氏)
 地層処分施設費用は3兆円。4万本なら割って頂ければ。
 電気料換算で数銭から十数銭。
 原子力コスト10.1円。高レベル廃棄物・電源立地交付金・福島賠償、プラスアルファ、全て含めている。福島1兆円増えた場合、1kwあたり0.04円。核燃料費用が今の倍になったら0.6円。経済的に効率のいい電源。輸送費用も含まれている。
 ・候補地の受け入れが決まって100年事業だと聞いたが、10万年のメンテナンスをどうするのか?
(杤山氏)
 危険な間、管理していく(資料P30)。10万年、人口バリアで閉じ込める。その後は、ほんの少し出て来るが、環境に影響が無い。10万年間は間違いなく、閉じ込められるという事を確認してやっている。
 ・処分場を決定する上で、あつれきがあると思う。国有地をモデルとしては?
  中国では原発を200、300基も造っているが、新設も考えているのか?単にフィンランドの例でなく、そういう事を考えているのか?研究所はたかだか1wの原子力を2年間も国で検討しているようでは。
(吉野氏)
 日本の場合、国有地とは言え、地元理解が必要。
 原子力の今後の有り様によって変わって来る。五十数基1千本ガラス固化体が出る事が想定される。その予想を下回る。
 中国は二十数基、2030年米国のように100基に。技術の維持に、しっかり取り組まなければならない。
(近藤氏)
 それぞれの国が処理するのが共通理解。ヨーロッパのような狭い国は共同でやってもいいという事になっているが。
 アジアで違ったコンセプトにあるのは、好ましくないだろう。
 規制委員会も多忙。一定のルールを作って。小さな原子炉について考える時間が無かった。耐え難い事ではあるが、耐えねばならない事。しらける必要は無い。
 ・前回のシンポの位置づけとどう違う?
  沿岸地層処分とは?有望地の進捗状況は?発表はいつ?
(杤山氏)
 沿岸部地層処分について、海は沢山の事が分かっていないので、もう少し確認してと研究会でやって頂いている。
 有望地については、今年中に出すように」と言われているので、我々の委員会で出す。P47のような地図を出す。市町村でここは良し、ここはダメというものではない。
 説明を、壇上からでなく、face to faceで、顔を突き合わせてやっていかないといけない。
(吉野氏)
 国民に冷静に受け止められるように、4回,5回と。市町村でも、身近な所でもやらせて頂きたい。
 沿岸部についてはNUMOの資料(P15)を見て頂きたい。
(質問者:大阪大学で2000年まで原子力の教鞭)
 無責任な事をやっている訳でなく、コンセンサスを取るのが難しく、マスコミによって、危険だ誤解されている。ガラス固化体は、たとえ割れてもほとんど拡散しない。杤山先生もう少し説明して。原発をやめて、石油を燃やすと、年3兆円の損失。我々は悪い事をしているのではない。(意見のみ)
 ・前回と比べて、国がやる気になったと思う。難しい地層の中に処分する。
  地学の学生が減っているので、お願いしたい。(意見のみ)
<感想>
 関西だからなのか、来場者に原発関係者の出席が多い気がしました(質問内容以外に、拍手の仕方でも感じます)。

シンポジウムのこのアンケートに、何と書きますか?
 「社会科学的」とは書かれていますが、用は、地質学的に安全かどうかより、処分に賛成してもらいやすい所も必要ではと誘導したい。

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「社会として利益を還元していく」とは、原発のゴミを受け入れた所に税金を出していくという事。
いいように聞こえるが、他力本願になった瞬間に、そのまちは衰退していく。

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(以上)

原子力政策に関する自治体向け説明会資料(資源エネルギー庁)

(大阪から11時半過ぎに帰宅。)

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【戦争で得たものは憲法九条だけ】
 2007年に亡くなった城山三郎さんが、よく口にした言葉。戦前・戦中生まれの遺志を継がなければと思います。
 学生時代、私は城山三郎さんの本を、薦められた訳でなくかなり読みました。政治家になろうと思っていませんでしたが『男子の本懐』を読んで、浜口雄幸・井上準之助氏のお墓参りに何度か行きました。
 城山さんの本は、どの本も漫画のようにスラスラと読みやすく、次の本を読むのが、楽しみでした。

9条守れ「怒るべきとき」 父・城山三郎氏の遺志継ぐ大集会 東京新聞 6月3日

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放射能、見えないなら、見えるようにすればいい(可視化)。
【埼玉・蕨では、明日6月5日(日) 15時半まで】『放射線像・写真展』。
 この軍手は、飯館村の村長の物で、黒い所が放射線。

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詳しくは 「放射線像写真展」 放射線像・首都圏リレー開催2016

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三芳PA・川越・秩父の特集のようです。
 明日6月5日(日)。

ドラGO!|毎週日曜夕方6時放送 テレビ東京