2020年1月21日の活動

 

「たかが災害で、人を死なせてはいけない」東大大学院特任教授 片田敏孝 講演
 「米国のアナウンサーなら、台風19号の際、絶叫して避難を呼びかけているので、NHKアナウンサーに台風後、その必要性を説いた。
 倉敷市真備町は一昨年の豪雨で51人が亡くなったが、2階建ての1階で亡くなったのが多かった。寝たきりのおばあちゃんをおじいちゃんは2階に上げられなかった。民生委員も犠牲に。倉敷市41万人人口で、要配慮者4万人(65才以上で助けが必要な人)のうち、より必要なのは1/10、(📷写真)これは『行政の責任』で、民間に任せず、名簿を作成し、やるべき。残り9割の健康加齢者は自分・地域の力で。(私からの質問へのご回答)体の状況を詳しく分かっているケアマネジャーが『認定』し、輸送・福祉避難所の確保を段階的に、広域で避難場所を確保し、行っていく。地域の健康加齢者は地域でカバーする。
 今まで災害で、ずーっと大丈夫だった。堤防を造ったり、避難勧告を出して来たのは、行政だが、自分の命を守るのは、行政だけではない。適時適切に行政が行動”指南”情報を出す事は難しい。住民はそれぞれで判断せざるを得ないのだが、まだ。自然の驚異を、堤防で何とかするのは、おごり。昔は自然を拝んだ。
 釜石は、震災前、災害の講演を敬遠され、世界一の堤防を造ったから大丈夫と、避難しなかった。与党は、国土強靭化と言っているが、国民強靭化が必要。江東・江戸川区など5区では、250万人が『ゼロm地帯』。事前避難に3日かかる。災害リスクを受容し、対策を。
 洪水浸水想定で、埼玉県加須市 北川辺は5m~10m浸水。利根川では4つの県境の協議会を作ったが、県庁の動きは悪い。民間の『緊急一時避難所』を自治会がお願いに行く。各町でバス十数台を広域避難で使う。全国で初めて、台風19号で、加須市は850人が市外へ避難(避難者全体は9400人)、茨城県 境町も2200人が町外に避難。
 日本では、避難をちゅうちょする。米国では避難は3つに分類《“命からがら避難(快適性も無い)・シェルタリング(体育館避難)・仮設住宅避難》しているが、日本では『避難』と、1つにしてしまっている。
 基礎自治体は、住民の命を守る事に特化し、県庁など上位の自治体の役割が私にはよく見えず、避難所の確保は県など広域の役割。
 川越で浸水した老人ホームは普段、職員は夜5人だったが、あの日は24人いて、命を守り抜いた。
 東日本大震災で、おじいちゃんを避難させようと高台から下りた消防団員・子供を探して避難できなかった母親は、津波で亡くなった(正常性バイアスではなく、逆方向にバイアスが働く)。我が身をも危うい思いをする。
 避難情報は、災害の事態の急展開で、適時適切に情報を出し切れない。避難は、空振りし続ける事が、いい事。命の教育を。『社会の対応』が求められている。
 (埼玉県議会共産会派 公開研修会に参加させて頂きました。感謝😊。講演会後、4人の県議に「『要支援者の認定制度』について是非、知事への申し入れを」と私から発言)《以下のコメント欄でも講演内容を写真で紹介。写真のコメントでカッコ内()は私のコメント》

 

 

(平成30年7月豪雨時の真備町の総雨量より、昨年台風19号の狭山市の総雨量のほうが多い。岡山県最大の雨量565ミリも、秩父市754ミリなどのほうが多い。真備町では、小さい河川があふれて、死者が出た。
 平成30年7月豪雨は、台風に加え、梅雨前線も)

 

(昨年、台風19号の国内 最大総雨量は①箱根 1001ミリ②埼玉・秩父)

 

 「行政は、万能ではありません。皆さんの命を行政に委ねないで」国の平成30年7月豪雨の報告書。
 (埼玉県庁は未だに防災で県民に『万全を期す』と言っているが、そう言ってしまっては、市民を守れない)

 

ハザードマップの通り、浸水した。≪緑線がハザード≫
(災害が起きた後のこの地図を見て、あなたの地域のハザードマップで、リアルに感じ、何らかの行動に結びつけて頂ければ、幸いです)

 

釜石で、震災前、子ども達に聞き取りを行ったら「親や祖父が避難しないから、私も避難しない」と言われた。
📷この写真のコメントを、あなたの地域で言って頂けると。
 『釜石の奇跡』を、自分の行動と、自分の地域の誰かに生かすにはどうすれば?)

 

台風19号時、埼玉・加須市などの『市外避難』の実績。
 県境を超えた避難。

 

世界では、この2年間に、マグニチュード7以上の地震が各地で起きているが、日本では起きていない。(ちなみに、9年前の東日本大震災 マグニチュードは、9)

 

(今週、私は真備町に参ります。また報告致します)

 

 

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神戸市は【『災害』情報収集・共有】でSNS・ICTを活用
 ライン1万人登録。2千件の情報提供。新しいアプリだとしたら、登録してもらえず、使いにくい。これまで災害現場の写真が送られて来ても、それがどこだか分らなかった。
 デマ・不正確など乱立する情報をフィルタリング・整理する仕組みが必要。同じ地点の情報が複数あると、AIに引っかかる。
 まずは昨年、市職員・関係者275人の登録でスタート(“防災チャットボット”に登録)。
 消防団員への『緊急退避通報』にも活用できる。昨年9月から運用開始(団員1500人が登録)。
(県議会 危機管理・災害対策委員会での研修にて)(つづく)

 

台風19号時の投稿(108件)画面。神戸市では大きな被害は無かったが、把握出来た。

 

「必ずしも正確ではない情報が混じっている可能性の理解」。

 

使用実績。

 

ライン登録件数の伸び。

 

 

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神戸市『危機管理室』で、【地元の災害情報共有】について、私が個人的に質問したのは「台風19号の際、TV埼玉やケーブルTVでは、細かな情報がそれほど提供されなかった。NHK・民放TV各局では、地元が最大の被災地なら、細かな情報を伝えるが、そうではないと、中々情報提供されない。そこで、高齢者など、スマホやパソコンでネットにつながらない方の為にも、📺TVのデータ放送『Dボタン』に、そのまま掲載出来るように、システムをして頂けないか?それをして頂けたら、埼玉県にも派生させて頂きたい」と言ったら、「それはいいご意見で、発想していませんでした」と言われました。
 
 
 
 

 

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『阪神大震災』は、関東大震災 以降、唯一の【大都市 大規模災害】
 午前5時台でなく、🚆通勤時間帯だったら?寝静まってる真夜中だったら、家具で圧死する人は?夕ご飯を作ってる時間だったら、🔥火災は?お子さんが🏫帰る時間だったら?
 25年経って、どこまでその教訓が生かされているでしょうか?
 体を張って、動いていきます。
 
 
神戸市役所。
 阪神大震災の時、災害対策本部は、1階ではなく、階段をいくつも上がって行った。今は別棟になったが。
 大阪北部地震の時も、地震でエレベーターは当然使えず
 
 
神戸市の街並み。
 写真左上に、神戸市役所が。
 この街は、私の大きな原点。今日、県議4人に話しました。