平成26年2月27日 県議会、一般質問
5.自転車文化を盛り上げる為に
-市民団体と県が連携した自転車マナーUP・利用促進を目的にした団体の設立をー
質問 中川 浩
昨年、フランス以外で初めて、さいたま市でツールド・フランスが行なわれました。
また、県の主催で、これまで2度サイクルエキスポが行われ、ポタガールをはじめとしたイベントも行なわれております。
これらの事を契機に、イベントだけでなく、自転車文化を盛り上げていければと思います。
その一方で、最近よく耳にするのは、自転車マナーUPです。
私は、自転車で日本と台湾を一周しましたが、車道を走っていると、必要以上に、トラックなどにクラクションを鳴らされたり、歩道を走っては、歩行者に邪魔者扱い。河川敷のサイクリングロードでも、そのような事があります。県内の一部には、自転車の乗り入れ禁止の通りもあります。
自転車・歩行者・ドライバー、もっとお互いが認め合えるような関係になるには、まだ時間と、仕掛けが必要だと思います。
そこで、県内で自転車愛好家同士が声をかけ、仮称ですが、埼玉サイクルセイバー協会と銘打って、専用のジャージを着て、通常のサイクリングをしながら、同じ自転車仲間同士という視点で、マナーUPを呼びかけると共に、県のサイクリングロードなどで、自転車がパンクしていたり、故障している人を見掛けたら、助けるといった取り組みをしようという主旨で、団体を設立する動きがあります。
警察などの指導行政だけでなく、県がそのような市民団体などと連携して、ポタガールなども交えて、官民連携で自転車文化の輪を広めて(自転車の利用促進を図って)いければと思います。
出来る事なら知事にその団体の名誉顧問などに就任して頂き、活動を応援して頂ければと思いますが、知事のお考えはいかがでしょうか?
答弁者:上田清司県知事
埼玉県は、自転車保有率が日本一、川沿いを走るサイクリングロードが日本一と、自転車にまつわる魅力資源が数多くございます。
こうした埼玉県が、自転車文化を盛り上げるムーブメントを全国に向けて発信するにはふさわしい県ではないかと思っております。
今月15日、16日には、自転車が持つ魅力を伝えると共に、自転車市場の拡大による埼玉県経済の活性化を図る為、自転車見本市「埼玉サイクルエキスポ」を開催しております。
2日間で約2万2千人という多くの方に御来場も頂きました。また全体的にいえば、自転車を楽しもうという、そういうムーブメントというか機運というものが起こっているのではないかというものを感じます。
ただ御指摘のように自転車の利用が増える一方では、本当に自転車の交通事故も多く発生しております。
自転車の安全利用やマナーアップの呼び掛けをして頂けるNPO団体については、まさに歓迎でございます。
基本的に、NPO団体が自発的にマナーアップの運動、動き、そうしたものがでてくるのが一番望ましいかなと思います。
幸い26年度の新規事業の中でも、共助の仕掛人の企画もありますので、そうした企画と一緒に組んで頂いて、より大きな動きにして頂ければいいのかなと、このように思います。
御提案の「私が顧問」というよりも、私を含めて多くの人が、このNPO活動に参加できるような楽しい企画と実践が出来るような、そういう動きを県として支援をする、これが一番いいのかなと思います。