会派視察。洛和会音羽病院(京都市)。救急救命センター部長。看護部長。総務部・経営管理部 主席課長様からそれぞれお話を伺いました。
会派では、医師不足対策にこの3年間取り組んで来て、当病院も事前に調査員を派遣した。
当病院は『救急患者を断らない』。
わが国では、診療科が各分野に分かれて、専門医(眼科・口腔科など)が夜間不在に。救急患者の受け入れは、病院の利益につながらず、赤字。ベットも満床。
東京・埼玉県での“救急患者受け入れ拒否・たらい回し”が話題になった。4、5つ病院に断られると、受けてもらえる病院に照会をかけるが、100%受けてくれる訳ではないのが、どこの県でも実状。高齢者の入院期間が長いので、断る所が多い。
音羽病院は、全国でも数少ないER型救急診療。救急専従のスタッフ4名と、総合診療医からのローテーション4名と、各科の専門医の協力体制。救急医だけが頑張ってもダメ。「私は○○科だから、出来ない」はナシ。エライ先生が「何かあったら呼んでくれ」と寝ているのもナシ。総合力の結集。
各病床に入院患者の今後をどうするかの入院相談員が医師の他におり、全入院患者を対象に週1回カンファレンス。退院支援をどうするか。入院後すぐ相談員があいさつし、窓口を明確化。家庭環境を聞く。今まで在宅でギリギリでやって来て、この入院を最後に家に帰る事を考えない家族もあるが、「おうちの準備は大丈夫ですか?」と聞く。
迷惑患者の受け入れは、どこの病院も避ける(暴力行為もあり、警察との対応もしなければならない)。音羽病院の受け入れ率99.7%の残る0.3%はそういった患者。警察との連携もしている。20日連続・1日3回119番通報して来る人がいるが、『24時間対応している所は、警察・消防・医療しかなく』、医療に回される。でも誰かがみてあげなければ。
診たい患者、利益につながる患者だけを診るのではなく、患者の立場に立った医療。
(個人的にも救急救命センター部長。看護部長さんにお聞きしたところ)医療は、行政が調整し、補助するなどなければならないとおっしゃっていました。
毎月病院が出されている冊子に、家族を亡くされた方の心境が書かれていて、同じ心境の方などにいいなと思いました。
夜は、会派会合。