(広島を7時前に出て、飛行機で帰る)
埼玉県庁。
県土整備部長。広島豪雨の現地報告。
河川砂防課。
水害対策担当からもらった国の平成11年の広島豪雨被害(広島県パンフ)の写真が大きく掲載されていた。
11年の広島県の被害は、死者・行方不明者32人、負傷者51人、全壊101、半壊68棟。床上浸水1284棟。
この教訓が今回活きなかった理由ではなく、【意識】とは何か?
国のパンフの中で、目を引いたのは、4ページ目の地滑りの写真。調べたところ、1985年(昭和60年)7月20日の長野県長野市(善光寺近く)の地附山の地滑りで、死者26人、負傷者14人、全半壊家屋60棟の被害との事。
また、同じく4ページ右下の写真は、崩れた長さに驚くが、土石流は1本でなく、枝のように山々の土砂崩れで、集まって来た。2009年7月 山口県防府市(ほうふし)の土石流災害で、死者総数14人。
同僚県議に、広島豪雨の現状報告。
薬務課。危険ドラッグ撲滅対策。
指定薬物や、指定薬物の化学構造と同じような薬事作用を持つ物を規制している。
当初は、ハーブではなく、リキッドだった。
逮捕された神奈川県議は、摂取しているドラッグが指定されていないか確認していたと報道されている。
指定薬物は現在1400種類。
危険ドラッグの値段は3500~7000円。
商品に、体には直接使わないでと書いてはあるが。
インターネットで確認出来たのは、49サイト。
県内4店舗はやめたが、7店舗は、住所変更された。雑貨店、アパレルを装っている。
デリバリーで直接、家に届けられる。
<【私から質問】条例で、テナントの貸主に、ドラッグを販売していると分かったら、営業しないよう求めるように規制してはどうか?>
県警から、店舗の不動産屋に情報提供していると聞いている。
<では、県としての考えは?>県の考えは、上と相談している。
<小中学校に、危険ドラッグの説明をしないほうがいいのでは?>説明するよう求めている。
和歌山県は、条例制定前2店舗あり、条例検討中に1店舗になり、条例施行後ゼロになった。
危険ドラッグは、ネガティブリストで、使ってはいけない物を規定。化粧品は、ポジティブ・リストで、使っていい物を指定している。
危険ドラッグかどうかは、埼玉県の衛生研究所、県警の科学捜査研究所で検査。その他、検査員は140人。
ドラッグは2つに分類され、1つが麻薬系で、覚醒作用。体温が40℃近くになって、裸になって暴れる。もう1つが大麻系で抑制系。
埼玉ダルク(薬物依存症からのリハビリテーションセンター。さいたま市役所隣)にお邪魔して、お話を伺いました。(以下、説明)
年間相談者80人。登録者38人。プレハブ2階建てだが、多い日で28人がデイケアに来る。毎日来るのは10人くらい。
相談の8割は危険ドラッグ。市内で亡くなった人もいる。心不全を起こすなど、筋肉をボロボロにする。30代が多い。はじめは『好奇心』(だから私は小中学生に説明しないほうがいいと考えます)。
危険ドラッグを使った事がある人が言っていたのは、ドラッグはババ抜き。何が入っているか分からない。危険ドラッグはヤバいと。
世界的なシンジケートが関わっている可能性。
300人の統計で、薬物を使い始めたのは、15才。
薬物依存者の行き場は、刑務所・精神病院か、墓場。
薬物依存からの回復の扉を1人で開けられる人はいない。薬物が止められた後は、依存のリハビリ。そのリハビリをやっているのが、ダルク(DドラッグA依存RリハビリCセンター)。
リハビリ期間は、早くて3か月、長くて10年。平均1年~1年半。(病院でのリハビリは、週1日だけになってしまう)
共同生活の場所は県内2か所。
1985年に開設。
社会的に多いのは、借金。親子関係。子供も依存症に。
裁判中の当事者にも関わる(インターヴェンション)。
女性には彼氏がドラッグを薦める。ドラッグを使って、変な人がいないと思ってしまうが、変な人は刑務所などに入っていて、世間からは見えない。
嫌な事が嫌と言えるかが大事。(以上)
県庁。
(9時過ぎに帰宅)