2012年5月28日の活動

ローカル・マニフェスト地方議員連盟研修会(青森県弘前市)。
弘前市長 講話(以下)。
 議会事務局は行政側のスパイだという話があったが、そういう部分も否めない(笑)。
 非常時に行政とタッグを組む事が何より大事。3.11の日に、議員さんは市役所にほとんど集まらなかった。市が議会にお願いしなければならない事はいくらでもある。行政に尻を叩いて頂いたり、被災地と連絡を取り合って頂いたり。3.11で議会も洗礼を受けたと思っている。思いもかけなかった事があり、考えをストップして諦めたら終りだと思う。
 災害時、連合町会ごとの5人以上の職員エリア担当制を考えている。
 通年議会は十分検討に値する。
 予算編成前の議論が重要(以上)。

京都府議会の会派では、第3者も入れて、公開で行っている。知事からも、10月までにやってくれと言われている。

青森県六ヶ所村、核燃料再処理施設視察。
 説明を受けた後、中央制御室・使用済み燃料プール・高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターのガラス固化体貯蔵現場を建物内の窓越しに見て、ウラン濃縮工場・低レベル放射性廃棄物埋蔵センターを回りました。

 

核燃料再処理施設にて副社長さんから説明

 

日本原燃㈱ 取締役副社長、理事 広報部長からのご説明(以下)。

 

 

 「ここでは、ウラン濃縮・低レベル・再処理の3点セットを行う。特定核物質であるプルトニウムがあるので、9.11の米国同時多発テロ以降、武装警官が常駐している。社員2450人。
 建設時、数百万年前からの断層を調査し、断層が無い事が分かったが、離れた所にある断層がつながっていると仮定して建物の設計をした。この、むつ小川原エリアには、一般の人は1世帯しか住んでいない。
 国際原子力機関IAEAの日本人以外の査察官が常駐している。日本人の査察官は海外を担当している。
 再処理工場の建設は、韓国・中国がやりたがっているが、日本は再処理を行う事を“勝ち得た権利”がある。

 

 

 この再処理施設は、原発が40~50基無いとペイしない。
 高レベル廃棄物はフランスから100本強戻って来ており、今後800本戻って来る。

 

 

 MOX燃料(混合酸化物燃料。使用済み核燃料中に含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム・二酸化ウランを混ぜてプルトニウム濃度を4~9%に高めたもの)の加工工場は2016年3月に完成。
 再処理された燃料は、100万キロワット発電する原発7基を10年くらい運転出来る量ある。
 今後50年間で発生する低レベル廃棄物を埋設出来る施設がここにはある。 

 

 高レベル廃棄物の最終処分場は、原子力環境整備機構が現在公募している。(高レベル廃棄物の最終処分場の確保については、説明の後、個人的に副社長に詳しくお話を伺いました。「再処理をすれば、ガラス固化により、放射性物質の半減期を半分にする事が出来る」などとおっしゃっていました)

 

 

 使用済み核燃料がここには2900トン強保管されている。使用済み核燃料のガラス固化試験が現在最終段階で、今年10月までに出来れば竣工させたい。
 1人の人間が一生80年生きて、電気の半分を原子力発電を利用したとして、1人につき単1乾電池1つ分の大きさの核燃料を使う。
 核燃料の3%が高レベル廃棄物になる。使用済み核燃料は、国内で年間千トン発生する。これまで2万6千トン発生し、うち9千トンは再処理済みで、1万4千トンがそれぞれの原発施設にある。
 この施設は港から7キロ離れているが、廃棄物は港から敷地内の専用道を通るので、公道を通る事は無い。建物は地下20mからあり、建物の半分以上が地下。
 40年間で4万本の使用済み核燃料が出て、それをガラス固化し、40年後に最終処分する。
 使用済み燃料を切って溶かすのは、フランスの技術だったが、日本人が出来るようになった。
 フランスでは、ラアーグとノルマンディーの2箇所で再処理しており、日本はフランスを追いかけている。
 中国は現在、原発は13基運転中で、30基建設中、168基建設する計画がある。
 使用済み燃料プールは水深が12mあり、水温は25℃。水の深さやコンクリが1.2mあれば、どんな放射線も空気中に出て来ない。(プールの上では、作業員は防護服を身に付けていなかった)
 ここには33トンのプルトニウムがあるが、プルトニウム1tの大きさは、みかん箱1つ分。
 東日本大震災での福島原発は、安全上の配慮が足らないところがあった。
 使用済み燃料は、1年ねかすと放射線量は千分の一になる。ここで3・4年ねかせている。
 高レベル廃棄物は、400℃あり、100℃に下がるのに30年かかる。水を使っても外側しか冷えず、中心は熱いままないので、燃焼能力を下げるのは、時間しか無い。
 ここは標高55mあり、予備電源・電源車両・水を注入する消防車があるが、原子炉は電源喪失して沸騰するまでに8分かかり、燃料プールの水が無くなるまでに1ヶ月かかるので、その間に対処出来る。
 六ヶ所村には、全国の自治体の中では一番の風力発電がある。70基、11万キロワットの能力で、25%強、約3万キロワットの発電をしている。風力発電は中国が世界一。」(以上、再処理施設での説明)。

静岡市議に浜岡原発・地熱発電についての静岡県の動きについて聞く。
岩手県奥州市議と震災がれきについて意見交換。
江東区議と首都直下地震対策について意見交換。
武蔵村山市議から「熊本県五木村では、議員の活動を外部評価して、給与が減額される事がある。議長については、議会改革が進んでいないという理由で下がった」と教えて頂いた。(『村議会議員にも成果主義 五木村で4月から』、『削減進む議会』、共同通信記事)

名古屋市議から河村市長・名古屋市議会の現状について聞きました。
国分寺市議会からは「国分寺市議会議員の年間収入を議会の会議時間で割ると、時給2万円になる」との事。
三沢市議から、基地のまちの状況を聞きました。
奈良県議と意見交換。

明日の視察の為、宮城県へ移動。さいたま市議民主党会派と合流、意見交換。

鹿児島県が、40カ所の小水力発電所建設計画を発表(動画)との報道がありました。(中日新聞

福島知事、SPEEDIデータ見逃しを謝罪(日本テレビ映像)
原発事故調査委、福島・佐藤知事に事故を防げた可能性を指摘(フジテレビ映像)
情報提供不備、知事が答えに窮する 会場からは野次-国会事故調/福島(毎日新聞5月30日)