県議会、企画財政委員会視察。
◆東京都庁。日本初の官民連携インフラファンドの取り組み。
まず私が注目したのは、都の資料に『国と地方の債務残高は、GDPの2倍に当たる約1,100兆円にも上り、借金に頼った行政運営は限界となっている』と行政が腹をくくって書いている事。この事について私から質問したら、「知事・副知事だけでなく、都庁職員の各層にそういう意識がある」と答えられた。
また、ファンドを創設する事によって、銀行からの借金をどのくらい少なくしたのか質問。7・8割になったとの事。
ファンドは昨年度創設。東京都の出資に加え、投資家等から出資を募り、発電事業等に投資を行う。電力の安定供給と新電力の育成に貢献。
興味深いのは投資先で、都内は1つも無い事。北海道・秋田・新潟・千葉・神奈川・佐賀・熊本・鹿児島県内。
投資先①10~30万kW級の発電事業②再生可能エネルギー事業。
実施の規模等①都の出資額は計30億円(出資額のみの有限責任 15億円×2ファンド)②都の出資が民間資金の呼び水となり、ファンド総額約400億円(200億円×2)③ファンド運営事業者は民間公募。
◆独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(旧運輸省の外郭団体)
現地視察:羽沢駅及び西谷トンネル工事現場(横浜市保土ヶ谷区と神奈川区の境あたり)。
地下鉄、工事現場を歩く。(トンネル直径10.4m)
写真右のベルトコンベアで、掘った土を運ぶ。
写真上の筒は、新鮮な空気を掘っている所に送っている。
相鉄・JR直通線の整備(782億円。3.03km)と、相鉄・東急直通線の整備(1957億円。9.98km)について。
私が質問したのは、路線を整備する上での負担割合。国が1/3、県1/9、市2/9、残りの1/3を整備事業者(鉄道・運輸機構)が資金調達して整備を行う。鉄道会社は、整備事業者に施設使用料を支払って営業を行い、整備事業者は施設使用料を原資として資金を償還する新しい鉄道整備手法。この手法で新線整備を実施している唯一の事例との事。
狭山市民の私としては、西武新宿線の新宿駅直結など、直通運転の希望は捨てきれない。現地視察している最中にも、詳しく話を聞いた。
1m掘るのに工事費用は700~800万円かかる。1日に12m掘れる。
地下鉄を通すにも地上の民地には補償が発生するとの事。
他会派県議・企画財政部長と意見交換。