2016年4月9日の活動

西武新宿線の特急、「伊勢志摩サミットの為、ゴミ箱使用できない」と2回もアナウンス。
 行政・政治の会合は、儀礼的なものが多いが、ここまで国民に負担をかけて、サミットを日本で行い、成果がどこまで得られるのか。
 ちなみに山手線、新幹線のゴミ箱は、使える。(写真)

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近鉄特急車内のゴミ箱は閉鎖されていますが、ゴミ袋が一部の降り口に設置されていました。アイデアですね。
 車内には車掌の他に見回りの鉄道員がいた。いつからいるかは存じ上げないが、新幹線車内火災からだろうか。

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奈良に向かう道中から、奈良県議に教えてもらう。
 会場の桜井市は、高級木材の『吉野杉』の材木屋さんで栄えた町。川に流した木材を集める場所も残っているとの事。
 奈良県は、ホテル客室数全国最下位。
 女性の就業率最下位(国勢調査以来)なのに、女性社長が4位。理由は、新聞購読率1位。東大進学率1位。ピアノ台数1位なのではないか。
 奈良県庁のエネルギー担当は、総務部。
農業法人ポニーの里ファームさんから、薬膳のお茶について伺う。奈良県薬務課が推進しているとの事。

全国菜の花サミットinやまとー循環型社会へ向けてー 菜の花で示す日本の道。(奈良県桜井市)
 「自分の地域の自然を守ると、他国の事もおもんばかる事が出来、平和につながる」。
 奈良県の22寺社に菜種油を献上している(薬師寺、唐招提寺…)。
 斑鳩町では2006年から耕作放棄地対策として菜の花を植え、耕作放棄地が5.3%から2%に減っている。
 「まだ東京で働いているのか。ダサいな」と言える時代へ。サステーナブル=孫・子の安心。
 やまと薬膳主宰「橘は、日本の香り」。

薬師寺管長 山田法胤『足るを知る心とは』基調講演。

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 『欲深き 人の心と降る雪は 積るほどに 道を忘れる』。
 『御仏の灯明となる菜種かな。足にて踏むなやさしの母は』。近年そういう事を教えてくれない親や保育園。『いたずらに枕を照らす灯火(ともしび)も、思えば人の油なりけり』。
 『便利さが主婦をどんどん太らせる』それで旦那が帰らなくなった。家庭が乱れる。便利になると、家庭が冷たくなる。
 父母恩重経に書かれているのは、母の懐を寝床とし、母のお乳を180斛(こく)もらって大きくなる(32400リットル?)。百草、八十の薬草を母に食べてもらって、恩返ししたいという意味の行基菩薩の歌がある。今は親子の情けという関係が薄い。
 一戸建てが20年前はステータスだったが、今は空き家が100万戸。若い子が言った「常識も世代が変われば非常識」。「一戸建て、手が出る土地は、熊も出る」女房の起きてる顔を見た事がない「まだ寝てる。帰ってみるともう寝てる」。
 足るを知る者は富む。背伸びしない生活を。せめて3才くらいまで家で。
 与謝野晶子は、子供を11人育て、5万首を詠んだ。子育て中の歌『腹立ちて、墨まき散らす3つの子。なすに任せてウグイスを聴く』子育ての原点。『清水へ祇園をよぎる桜月夜。今宵見る人皆美しき』。
 寺には2種類あり、生きているものに祈る寺、あの世に行って幸せになる寺。奈良の寺は生きている人の幸せの為に、3月に祈る。東大寺のお水取り。種まく1粒の種が100倍になる。だから百姓という。
 末法思想。お釈迦さんが亡くなって500年はちゃんと伝わる。1500年後は、世の中は末になって来る。西暦1052年がちょうどその時で、宇治の平等院が出来た。京都には、阿弥陀如来を作り、自分達が幸せになれればという寺が多い。あまり精神的にはちょっと。平等院は10円玉、聖徳太子は1万円札。そんな事言うと、京都の人に怒られるけど(笑)。
 奈良の国造りは素晴らしかった。国分寺は、今の県庁所在地のような意味合い。生きとし生ける者は全て太陽の恵みを受けて育つという気持ちで政治をした。今は一極集中で、過疎地が出来るのは、奈良時代の考え方からすると良くない。国柄を思い出して、飢え死にしない国家を。
 ウルグアイ元大統領ムヒカ氏「人間は発展する為に生まれて来た訳ではない。幸せになる為に生きねば」僕らは発展する事ばかり考えているが、発展とは、公害を作り出す全てのもの。ムヒカ氏は百姓の家を借りて生活し、給料の90%を貧しい人に寄付。パナマ文書。清らかに生きるのは、難しいのか。欲望むき出しが今の政治。
 阿弥陀教に五濁がある。
①劫濁(こうじょく)。時代のけがれとは公害。人災など社会悪。戦争だらけ。
②見濁(けんじょく)。思想のけがれ。邪な見解や教えが横行する。
③煩悩濁(ぼんのうじょく)。精神的悪徳。
④衆生濁(しゅじょうじょく)。体と心が共に弱くなり、質的に低下する事。いじめ、すぐに自殺。
 私が修行していた時、寺で食事は塩こぶと梅だけで、猫だけがカツオの削り節を食べていたので、時々頂いた。
⑤命濁(みょうじょく)。寿命が短くなる事。長生きしてると思うかも知れないが、随分命が短くなっている。
 『ブッタに学ぶ、とらわれない人』という本を最近書いた。
(『全国菜の花サミット in やまと』奈良県桜井市にて)

前 滋賀県議から教えてもらう。
 福島県南相馬市は、稲作が出来ない中、菜の花畑を62ha整備。津波で田畑は塩害を受けているし、セシウムは花に行かない。

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 写真の菜の花畑、右下は福島空港のすぐ近く。飛行機からも見える原寸大の飛行機の形。上の写真は、常磐線から見える。
 南相馬市で今年9月11,12日に農作業を行い、来年4/22、23に全国サミットを行う。
 滋賀県立八幡高校はBDF(バイオ・ディーゼル)を利用。小中学生に出前講座をしている。
 琵琶湖の沖島の離島振興をしている。船燃料の20%をBDFで。
 京都市はバスでBDFを利用するよう指針を事業者に出している。千葉では日航ホテルの送迎に利用。

(株)BDFさんから教えて頂く(日本初のバイオディーゼル発電事業所)。
 天ぷら油発電を、売電すると助成金が出ない。車でなく、発電機に使う。実績2年間。
 宮城県は、天ぷら油発電に1/3助成、本人負担は1/3。BDFも使う人に補助。
 宮城生協の店舗の天ぷら油で発電機4台。
 ローソンは、からあげ君の油で発電。広告効果だけで、もとを取った。
 北海道の煎餅屋 北菓楼で発電。
 天ぷら油は、群馬の民間で。BDFは桶川・牛久の生協で。

 農水省官僚に教えてもらう。
 秩父の隣の長野県川上村の農業はすごい。
 イオンの農業の取り組みと、埼玉県がやろうとしている事について。
 リンガーハットは、全てを国産食品にする為、キクラゲを入れなくしたとの事。

 懇親会終了後、奈良県庁農林部、くらし創造部の幹部と会合。(大和八木にて)
 奈良県は、県外就業率が28%(全国1位)で、奈良県は、自治省に、関西の埼玉「かんさいたま」と言われた。
 奈良新聞の購読者数が1年で一番多いのは、4月1日の県教委の人事異動。他の新聞は管理職だけ。
 廃藩置県の後、明治21年に奈良県が、大阪の堺県から独立。
 懇親会場である まほろばキッチンは、元高校のグラウンドで、地産地消を行っている。
(11時過ぎにホテルへ。既に入浴時間は終っていた)

部屋(相部屋)に入って、埼玉県民で南相馬市の支援をされている参加者と、福島県内の市町村や農業政策、震災前からの状況について意見交換。(0時半過ぎまで)
 小高地区が、南相馬市と合併していなかったら原発事故時は。飯館村の原発事故避難が早かったら、南相馬市は。
 吉沢牧場にあるコンテナには、浪江と小高の境界で線が引いてある。
 原発事故の犠牲になった牛たちの写真があります。見て下さい。

希望の牧場・ふくしま
「決死救命、団結!」-希望の牧場・吉沢正巳の訴え

 町村ごとに避難解除される度、ケアが無かった為に、自殺者が。
 浪江町が避難した二本松市での難しさ。いわき市へ避難した人のギャップ。
 日本橋にある福島館は、八重洲の観光館的な所と違って物産館。
 農業は売れればいいのではなく、大事なのは土。