2012年8月4日の活動

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内閣府主催、エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会(福岡市)、傍聴。
 意見発表者はそれぞれ、「原発依存度0%シナリオ」を選択した81名発表希望者のうち6名が発表、「15%シナリオ」9名中「20~25%シナリオ」17名中「それ以外」20名中それぞれ2名が今日発表されました。発表者12名中女性は2名でした(以下、発言)。
 「若狭湾沿岸に国会を移転し、危機管理意識の共有をすべき。人口減少する事を考慮してエネルギー政策を考えて(20~25%シナリオ意見者)」。
 「オイルショックを経験し、これまで原発は必要だと思っていたが、0%シナリオを選んだ。世界全体の原発依存度は2.6%でしかない。原発事故で死者はいないと言う人がいるが、避難した高齢者が何人も亡くなっている。政府は信用出来ない」。

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 「エネルギーの比率に正解なんて無い。意見が違う者同士、対話していく事が必要。10ミリシーベルト以下の死者は統計が取れないだけ。化石燃料は500年後は枯渇していると思う」。
 福島県二本松市から母子のみで避難している方からの発言「3号機爆発の時、何の情報も得られなかった。政府を信じていたのはバカだった15%シナリオを選択」。
 原発立地地域の鹿児島薩摩川内市の方「鹿児島県知事選挙前には、九州電力は『計画停電』の予定」を発表し、選挙後『計画停電はありません』と発表したのは、意図的だ。日本人特有の指導者に従う体質だったが、転換を」。
 「オール電化はムダで、考え直す必要がある。『賢者は体験しなくても歴史から学び、愚者は体験からでしか学べない』と言われているが、私達は体験した。0%シナリオを」。

高校生も発言(一番左は、福島からの避難者)
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 高校2年生から15%シナリオの発言がありました。
「コンセントの向こう側を3.11前はイメージ出来なかった。マスコミにも責任があると思う。送電線を私達の手に返してもらいたい。2030年ではなく、0%シナリオを」。
 司会の内閣府広報局職員は「(原発・エネルギーの一元的な情報媒体が必要だという発言があった事を受け)ポータルサイトは必要だと思う。マスコミの皆さんの協力も得たい」。

古川 国家戦略担当大臣
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 古川 元久 国家戦略担当 内閣府特命担当大臣は「政府に対する信頼の話もありました。これまで出来る限り対応して来ました。原発に依存しない社会をつくりたい。きょう北九州のスマートコミュニティの実証事業を見させて頂いたが、利用者が協力して作り出していく仕組み。着実に一歩ずつやっていく事が必要。成長の質を問うていく。一人一人の幸福度が上がるように。原発は安いと言われて来たが、最低限のコストは示しただけに過ぎない。」(以上、意見聴取会での発言)
 傍聴者の約7割は男性でした。2日前の深夜に傍聴当選者への連絡があった為か、少し空席がありました。今回の意見発表者は、いわゆる活動家っぽい方はほとんど見受けられず、一般の方が一生懸命発言されており、聴いて良かったです。傍聴者からのヤジは、大臣が話している時と、20~25%シナリオの発言者の時、それぞれ1度だけ1人からありましたが、静かでした。
 私も今日、パブリックコメントを書いて、提出しました。