県議会、動物共生社会推進議員連盟(超党派)。
犬・猫の殺処分を少くなくした熊本市動物愛護センター(ハローアニマルくまもと市)を視察。
(以前、頻繁に殺処分していた時は)手前にある手すりを押すと、柵が奥に動き、
犬を殺処分するほうに追いやるようにつくられている。
柵からこちらを見ている。かわいいですねえ。
殺処分機(熊本市では使わなくなった)。上のガス室で死んだ犬・猫が下に落ちて、焼かれる仕組み。
埼玉県での殺処分を減らしましょう!
殺処分前提でつくられた施設。“ドリームボックス”(殺処分機)の炭酸ガスは、安楽死と言われているが、中で犬がひっかく音がする。
殺処分機のスイッチを押す事が職員のプレッシャーだとの事。そうですよね。
処分機のスイッチを押す職員はプレッシャーを感じる。ここで働いている事を家族にも言えない。捕獲に行くと「犬殺しが来た」と言われた。
動物愛護推進協議会を平成14年設立。(動物愛護団体・獣医師会・ペットショップなど)団体間は知っているようで知らなかった。目標を『殺処分しない』に。
市のHPに迷い犬・猫情報を載せてと担当課に最初に言った時は「HPは人のもので犬のものではない」と言われた。
動物愛護管理法により、買い主の説得を強化。買い主の責任。
同法でペットショップは買う人に説明義務があるが、完璧にはなされていない。市ペット協会は年数回講習会を行っている。
捨てようとした飼い主に、地方紙に飼い主募集を3千円で載せるよう働きかけている(実際、視察した翌日の新聞にも掲載されていた)。捨てようとした買い主は「そんなのムダだ」と言うが、高齢の介護が必要な犬がもらわれていく事も。
デザイナーがボランティアで作成したポスター。
“迷子札をつけようキャンペーン”21年度スタート。
(警察犬の訓練もしている)しつけのインストラクターから年1度職員は研修を受けている。
トリミングをすると、もらってくれる人が増えるので、おめかし中。
この犬がどんな状況で、捨てられたと思いますか?(↓下の写真へ)
こんな状態だったそうです。目がどこにあるかもわかりにくいですね。
トリミングによって、あんなかわいく変わりました。
トリミングをすると、もらってくれる人が増えるので、嘱託職員がトリミングしている。
乳飲み子の猫を夜は職員が持ち帰って、哺乳をしている。
乳飲み子の猫が捨てられる猫の9割。職員が自主的に22年度から乳飲み子を夜は持ち帰り、哺乳をしている。去年は50匹入って来たが、何とか乗り切った。
キャパシティで殺処分数は決めていない。キャパは犬60~70頭、猫は事務スペースにも置いて90匹。職員も噛む譲渡に向かない犬を処分している。
避妊去勢を職員が獣医の指導により行っている。去勢手術の一般への補助金制度は無いが、18年度“地域猫”制度を始め、33匹。協議会から5千円補助。
施設入口の坂を利用して、犬を見てもらえるように展示。古い施設でも、最大限取り組んでいる事が感じられる。
冷たい感じのする建物なので、犬・猫達の写真を職員が貼る事にしたとの事。
市民が家族と見に来て、職員が説明していました。
なでると、こんなですよ(捨てられた犬ですが)。
犬の性格などを掲示。飼ってもらう上でマイナスな情報も載せている。赤星の数は、犬の慣れやすい度。
VIPルーム(そう書いてある)。大型犬の入っている所。
車庫だった所に、猫を住まわせている。施設はボロボロだが、職員の熱意を強く感じる。
保護している猫にも名前を付けている。”お嬢”と名付けられた猫も(^^;)。去勢手術を職員が行っている。
犬・猫譲渡会。ボランティアの中には、本当に飼えるのか家まで確認しに行く人もいる。行政には中々出来ない。
ブログを見て、何と埼玉の人が熊本を熊谷と勘違いして連絡して来たが、電話でやり取りしているうちに飼い主になった事もある。交通事故で、後ろ足が無い猫なども引き取られる。
動物愛護協議会への全国からの寄付金(23年度80万円)、物資提供(ストーブ・扇風機・毛布・タオル・えさ・トイレシートなど)があるので、えさ代の市の予算は40万円しかないが、成り立っている。
(飼い主が判明した)犬の返還率、13年度12.6%だったが、昨年度は60%に。
学校訪問。子犬でなく、雑種の年寄りの犬をあえて連れて行く。昨年度は15校。
熊本市動物愛護センターでの、犬・猫殺処分減少への取り組みの結果。
猫の殺処分は、14年度610匹だったが、23年度には20匹にまで減らしている。
犬の殺処分、19年度1頭に。昨年度7頭。生存率92.8%。
猫は昨年度殺処分14匹、生存率81.6%。
獣医インターンの受け入れも行っている。
こんな子も捨てられている。
悩みは、捨てられる犬・猫が減らない事だそうだ。
施設は老朽化が激しかったが、車庫もつぶして、猫の飼育・展示スペースにしたり、施設入口の坂も活用して、犬の展示スペースにフル活用していた(施設を今年度建てかえ、来年3月完成。2億3千万円)。
柴犬がバイバイ!
視察して、自民党県議に「ハコモノが大事なのではなく、そこで働く人の真心が大事ですね」と言い、納得。
必ずや、視察させて頂いた経験を、埼玉県で活かしてまいります(活かせる分野は動物だけではありません)。
(熊本市泊)
熊本空港にあったくまモンと四角いスイカ。
ARくまモン。
それにしても熊本市内で“クマもん”を至る所で見ました。バスのボディペイントから、宅急便の段ボール箱などなど。コバトンも頑張らないと。クマもん・ふっかちゃん(深谷市)には公式HPがあるが、コバトンは県HPで紹介されているだけ。
ふっかちゃんは今週、熊本市のイベントに全国10ゆるきゃらの中で来るとの事。