昨年までは2回に分けて行っていたのを、今年から1回にしました。
今年の成人式では、旭日旗を羽織って来た人がいたので、私はステージを一旦退席し、2回私から声をかけて、式典中、羽織るのをやめてもらいました。8人くらいのトッポイお兄ちゃん達でしたが、この旗が何なのか知っているか尋ねたら「知りません」と言うので、私から「戦争で亡くなった方に、こういう時羽織るのは失礼だから」と言いました。式典が終ってからもそのグループに会いに行って、「これから頑張ってね」と声をかけました。
狭山市の成人式では初めて、中学の恩師(元3年担任)1人1人からのコメント映像が流されました。
市長の話では、【平成39年までに狭山市の人口は、1万5千人減る】との事。調査をしていきます。
県庁。
朝日新聞『プロメテウスの罠』取材班、依光隆明氏講演。(以下)
震災直後、福島原発4号機が最悪の場合170km圏内の住民避難を心配していると、アメリカから日本政府に伝えられたのは、3月25日。
万策尽き、福島原発からの撤退を東電社長は、枝野・細野に何度も電話した。仮眠中の菅総理を起こしたら「何バカな事言っているんだ」と。事故調査委員会で清水東電社長は「全員撤退とは言っていない。10人残すつもりだった」と言ったが、10人残したとしても、電源復帰も何も出来ない。普段1000人以上いる所だ。東電は原発を放棄するつもりだった。菅さんのあの時の対応は素晴らしかった。
稼動していない4号機がなぜか水素爆発したショックで、壁に穴があいた事で、使用済み燃料プールに偶然、水が入って、埼玉県民は助かったと言うのが、定説。
原発から30キロ以上離れた飯館村民が心配し始めたのは、警察官が防護服を着て、村に入って来た事。それでも大学教授が大丈夫だと説明会に来た。3月15日以前の段階では恐らく100マイクロシーベルト以上あったと思われるが、計っていない。
官僚は、住民がパニックになる事を恐れて正確な情報を出さなかったと言うが、実際には“エリート・パニック”だった。現地対策本部の原発から5kmのオフサイトセンターに13省庁から官僚が集まる事になっていたが、55%しか来なかった。官僚同士だから追及していない。怖かった、敵前逃亡だったと思う。
官僚は330マイクロシーベルトが出た時、計り間違いだと思って、教授に確認した。官僚は測定もした事も無いのに、そこに住民がいるのに。
3月12日午後3時36分に1号機爆発。福島テレビが4時前に放映した後、日テレが4時49分に放映。東電の副社長が、官邸に連絡しなければならなかったが知ったのは5時半。官房長官は「何らかの爆発があった」と記者会見を行う。総理執務室に、スピーディ(SPEEDI)の情報を持っている官邸地下にある経済産業省の施設から資料が来たのは3枚だけで、そんな中で、避難区域を決めた。新聞に載って菅さんは驚いた。官僚は総理に隠した。その官僚の後輩は、どんな行動をするのか。
菅さんが東電・政府との統合本部を作ったのも良かった。
大事なのは、ひとつひとつの検証だ。マスコミは、3・11で変わった。たれ流し記事ではいけないと反省する必要がある。
東電のテレビ会議の映像が残っているのは、12日の午後10時59分から。情報の全ては、電力会社が持っているが、住民の事は頭に無い。枝野は事実上の行政指導をしたが、それでも出さないと言った。壊す事だって出来ると平気で言った。電力会社が一番目を向けたのは、株主。(債務超過は避けよ)経営者と株主の利害は一致する。原発・賠償を任されているのは、国ではなく、企業。財務省は国の金を使われたくないから、電力会社を生かせておく。利用者の電気代で。破産処理したほうが理にかなう。
3月23日、SPEEDIの情報を発表。汚染されているという情報。
安定ヨウ素剤、福島県立医大は飲ませようとしたが、副作用のほうが大きいと専門家(長崎大学 山下先生)は当時言ったが、今になって飲むべきだったと言っている。山下先生は「地震国に50基も原発をつくった宿命だ」と発言。
原子力安全保安院は飲ませようとしたが、経産省はFAXが消えたと言っている。
専門家は専門の事しか分からない。原発の事を全て知っている専門家は、世界に1人もいない。原子力の専門家でも知らない。気象学は全く分からないが、分かったような発言をした。どうせ分からないと、上から目線が多くあった。僕が責任を取ると言って、ヨウ素剤を飲ませた市町村もあった。この安心感は母親にとって非常に大きい。現場の人がパニックになったという話は聞いていない。
子供に甲状腺ガンが見つかっても、分からない。
資源エネルギー庁は、福島県に移転し、仮設住宅に住むべき。
仮設住宅は2部屋で狭く、お年寄りは「火事が怖い」と、火を使わず、ポットで沸かし、カップ麺。あれから3年。人間が壊れていくと思う。
東電は賠償金を4人世帯で平均9千万円と発表したが、どれだけの世帯母数かも分からず、誰ももらってないと抗議の電話が。津波被害者などから、福島県民孤立の原因に。
国が決めた基準に従うかは、個人の自由。基準値以下の農産物が売れないのは風評被害だと言った福島県知事の発言で、東電は免責される。実害ではないから。
福島の人は、忘れられるのが、怖いと言っている。
津波対策に取り組んでいると言っているが、全てのプラントデータは、電力会社が持っている。原子炉は地震に耐えられたのかも。
震災当時、放水を止めたのは菅総理だと、安倍現総理がネットに書いたが、経産省の官僚が流した情報で間違いであり、菅さんが今法廷に訴えている。官僚は民主党より自民党のほうがやりやすいから流した。
講演の合間と、講演終了後、講演者と個人的に意見交換。国政・エネルギー政策について。
県庁。