福島へ。首都圏の地方議員メンバーと。
広野パーキングエリアでは、放射線量が表示されている(当日のデータ)
福島県楢葉町役場で、原発事故の影響について担当課長に聞きました(以下)。
役場職員で町内に戻っているのは、1割。
水道水のセシウム検査を毎時間しているのは、楢葉町だけ。
国にダムの土を掘り出してと要望しているが、森林除染をしないという理由で、出してくれない。
稲作を昨年4ha作付け。来年から営業。
町予算、震災前50億円、現在200億。原発関係の収入は、稼働していない現在も通常通り。
震災前の人口8千人。昨年9月に避難解除。町民の6%が戻っていると役場は言うが、住民の方に聞くと、そんなに戻ってはいないとの事。
町として2年後、小中一貫校をつくるとの事だが、町内に戻った子育て世帯は、2世帯。
県としてサッカーを強化しようと、富岡中学・高校(一貫校)を、Jビレッジを活かして、スポーツ専科を作った矢先に原発事故が起きた。
都内に避難されている楢葉町民の方の自宅にお邪魔し、お話を伺わせて頂きました(以下)。
「原発事故の原因究明も無いまま再稼働なんて、10万人の避難者の事を忘れてる。震災の2年前に18mの津波が来るかも知れないと原子力保安院は予測していたのに、東京電力は、中越沖地震でかかった経費と『不安をあおる』との理由でやめてしまった。200年前の地震で津波が来た。再稼働について『情勢を見極める』なんて、詭弁だ。町民は誰も再稼働に賛成しない。
県内のうち33自治体(会津は入っていない)の精神的賠償は、月1人10万円。2年後の3月まで。この精神的賠償が、地域も人も分断している。
住宅支援は来年3月まで」。
除染作業員宿泊用のプレハブ除せん作業員は、楢葉町に1100人、富岡町に1600人。
ここでの津波は海岸から500mまで。津波で50世帯やられた。空間線量0.2マイクロシーベルト。年間0.63ミリシーベルト。猪豚が1ヶ月前に出た。
ここには家は建てない。
来年4月に応急仮設住宅の入居期限。
ご自宅から海の方向を望む。原発事故さえ無ければ、静かな景色のいい所だが、
今は除染ゴミ置き場が目の前に広がっている(写真、奥の白い所)
家の前の除染ゴミ置き場(丘から見た所)除染ゴミ袋は楢葉町だけで58万袋。小さく(減容化)して富岡町の管理型処分場へ。
減容化施設に全部持って行くまでに2年かかる。
いわき市は震災後、人口が2万人増えている。東北で仙台に次ぐ増加。しかし、地元の若い人は戻らない。50年前14市町村が合併して面積は東京23区の2倍。県議は10人。
震災後、いわき市でも市民の多くは、水を買っている。
滋賀県議「琵琶湖の水が入れ代わるのに、270年かかる」。
いわきに原発は関係なく、看護師は来ない。特養をつくろうとしても出来ないのでは。
子ども被災者支援法は、国会で全員一致で可決された。
この法のポイントは、避難するかしないか選択は自由だとしている。
福島では基金を積み上げている。福島県は震災後1年目が1/2、2年目は1/3の暫定措置でなだめようとしている。
夜も、いわき市議と会合。