2013年11月27日の活動

不動産業者さんに、私が先日決算委員会で質問した県営住宅の縮小についてご意見を伺ったところ、やはり「縮小すべきだ。今でも賃貸はダブついている」との事。
新聞記者と意見交換。
市議と意見交換。
市民相談。
教育関係者と意見交換。
弁護士に相談。

埼玉県生活保護受給者チャレンジ支援事業(アスポート事業)を見学(ふじみ野市内)。
 アスポートとは、生活保護受給世帯の子どもが“負の連鎖“にならないようにする為、3つの事業を行っている。
 そのうちの1つが、中学生への学習支援(2010年~)。教員OBや大学生ボランティアによる。
 現在県内17ヶ所で実施(1時間以内で通って来る)。うち14施設が福祉施設。
 事業開始前に高校進学率は86.9%だったが、昨年度、中学3年生331人のうち321人が高校進学。97%に。
 対象となる中学生は、県内に2300人おり、うち670人が受講中(中学3年は331人)。
 ちなみに狭山市内にはその事業を行う所は無く、川越・所沢の狭山市境近くにはありますが、狭山市内への設置を県に要望中です。
 日頃、市民の方からご相談を頂いていて、子供が負の連鎖になる可能性を強く感じています。
 今日は県庁の担当職員の他、アスポート教育支援の統括責任者さん、アスポートの為に福祉施設をタダで貸している施設長さんにお話を伺いました。
 アスポート教育支援の統括責任者さんは、元高校教諭で、偏差値の低い高校に赴任していたとの事。そこの高校生は小学生低学年の学力も無かったり、退学者が多く、高校だけでは限界があると思っていたので、この事業に参加。生活保護1200世帯とつながっている。
 昼間は家庭訪問。子供58人に、スタッフが6地区に分け、1人20件受け持つ。最初は玄関前でダメ。不登校だった子も。1件に10回訪問したりもする。
 ここでは週3回学習支援を行っている。
 中学生は、小学3,4年の学力が無い。
 靴をそろえる子は当初1人もいなかったので、厳しい指導も行う。
 ボランティア講師の高校・大学生は32大学から580人、元教諭30人で合計620人。
 ここの福祉施設の行事にも子供達は参加。園芸(野菜・さつまいも)の手伝いもしている。
 高校生教室を今年から始めた(中学時代からアスポートに180人近くが来ていた)。
 介護就労体験、高校生38人が10日間。
 アスポートの第1期生は高校3年生の年齢になった。
 就労体験5日間。花屋・デイサービス・農業(いちじくの刈り取り)、20人近く参加。
 夏休みに長瀞で2泊3日95人参加。夏休みの宿題をやり、ブルーベリー摘み。
 他に就職支援をやっており、昨年度771人が就職。
 こちらの福祉施設の施設長さんからは、県の福祉施設の役員をされており、県からアスポート事業を始める上で、公共施設を定期的に押さえるのは難しいので貸してもらえないかとの話があり、冬場の感染症の心配なども現場の職員からは出たが、始めた。
 福祉施設も競争社会になり、福祉の心・マインドを失いかねない中で、この事業は、その心を思い出させたとの事。
 アスポート事業について紹介した『生活保護200万人時代の処方箋 埼玉県の挑戦』(←県庁HP)という本が出版されています。
 東京新聞に掲載された学習支援の記事と、中日新聞で紹介された就労支援の記事。
 今日見学させて頂き、お話を伺って、私が思った事は、小学生のうちから学校での補習授業の必要性を改めて痛感しました。
 また、現役の先生方が、この取り組みを見に来る仕組みがあればと思いました。
 私からお願いしたのは、議員や公務員が見学に来た時には、何%が高校進学出来たという数字よりも、どれだけ大変な状況かエピソードを1つでもご披露頂ければとお願いした。

狭山に戻り、福島県人会の役員さんと会合。
幼なじみと会合。