2011年11月7日の活動

民主党地方自治体議員フォーラム全国研修会(新宿)。
民主党組織委員長古本伸一郎衆議院議員 講演。
 予算は哲学。昨日今日の思い付きで、取り下げるようでは哲学ではない。譲れないものである。金額の大小の問題ではなく。
 たばこ税の増税で、地方の税収は増える。
 「牛の減税」というのがあり、牛1頭の売値が100万円未満になった時、非課税になっている。これを廃止しようとした時、自民党の県会議員が民主党国会議員に「お前の選挙区にベコ引いてやる」「街中に吹聴してやる」と言われるなど抵抗にあい、牛2千頭分までの非課税枠を1500頭までにしか削れなかった。
 自民党は政権奪回の為なら「菅はアホ。野田はブレる」と吹聴する。
 民主党はバラバラだと言われるが、400人以上国会議員がいて意見がひとつのほうがおかしい。
 自民党は大臣が政策の最終決定をするのでなく、党の政策決定の段階で反対の議員は“退席”するから満場一致になる。そしてその場に大臣など官職はいない。大臣はお飾りだった。大臣の名刺は3回使える。大臣、前大臣、元大臣と。町内会の祭りでやぐらに上がって、町内会長が読めるようにしている。

民主副幹事長 樽床伸二衆議院議員挨拶。
 TPPが議論されているが、自由貿易と農業の再生を両立していきたい。農業の再生は50年前のやり方でない方法で。

 

民主党政調会長 前原誠司衆議院議員 講演
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民主党政調会長 前原誠司衆議院議員。
 TPP。例えば、閣議決定しなくても総理の意向で交渉参加できる。交渉参加してこそ、様々な問題点が明らかになる。そして議論を取りまとめ、閣議決定し、条約なので国会で論議され、批准する。
 一旦入れば尻をまくるぐらいの覚悟で交渉に臨まないと。私はアメリカ寄りだと報じられているが、アメリカは、えげつない国だと思っている。日本が攻められたらどうするかの議論だけがなされて、日本が逆に市場をどう攻めていけるかが議論されずに残念。相手の弱みはどこなのか、交渉力をつけないと。ダメだったら脱退するくらいでないと。
 補正予算案の自民・公明党との交渉で、国債の返済期間を我々は15年間まで譲歩した。償還期間の論議が終わらないと、たばこ税など税制の話にならない。
 来年度予算、98兆円。中期財政フレームの他に震災復興で3兆円。
 社会保障と税の一体改革について。消費税ばかりが議論されているが、これは社会保障の財源。出生率低下により、日本人口は2059年に9500万人、40年間で3500万人減る。今はジェットコースターがゆるやかに滑降し始めた所で、年間の人口減少が去年初めて10万人を超えた。今後年平均80万人減り、加速度がついて100万人超減る。
 生産年齢労働人口は、これから40年かかって14%減る。
 社会保障が聖域なら消費税は20%でも足らない。
 生活保護にもメスを入れる。京都市予算の10%が生活保護費。
 医療改革ではジェネリックの更なる推進が必要。
 高齢者世話付き住宅の補助金制度が10月からスタートした。病院や特別養護老人ホームが終の棲家、亡くなる所、住宅になっている。医療・介護費用としてかかっていた分を、サービスの質は維持していきながら変えていく。
 野田総理は、これまで財務大臣をやっていて、結局増税かと報じられているが、そうではない。
 同時に国会議員の削減・国家公務員の給与2割削減を進めていかなければならない。
<民主党マニフェスト中間検証>
 180項目のうち、56%実施・一部実施、79%着手済み、15%今回の任期で困難、6%未着手。
 高校授業料無償化、実施。学ぶ意欲のある生徒の支援、自民党政権では出来なかった。国際競争力にやがてはつながる。
 農業戸別所得補償。自給率40%、米70%。生産者の平均年齢66才。自民党農政によって若い人がたずさわれなくなった。自民党時代の農政は「猫の目農政」と、コロコロ変わると言われていた。価格補償政策がベースで、意欲ある農家が育成されなかった。
 民主党では、販売価格はマーケットに任せるが、所得補償はする。消費者視点からすれば、市場価格は下がる。自民党は米価が下がったと言われるが、農家の所得補償を。
 生活保護母子加算。2009年自民党政権で廃止され、10月復活。
 小泉政権下で製造業に対する派遣労働が認められるようになったが、民主党は22年4月雇用保険加入を基本的に全ての労働者に認める。
 NPO。鳩山政権で新しい公共円卓会議。雇用拡大、行政が今まで担って来た行政コスト縮減。寄付税制の拡大。民主党政権のひとつのキーワードになった。
 実現出来ていないものは、①ガソリン暫定税率見直し、②郵政改革、③在日米軍、④衆議院議員80・参議院40議員削減。自民党政権時代から政権交代する間に税収が9.2兆円落ち込んだ。
 高速道路の無償化について、社会実験を2割で実施した。
 私が国交大臣として出来たのは、公共事業1割削減、羽田空港国際化、観光政策、住宅版エコポイント、日本航空再生。
 天下り廃止出来ていないと言われるが、天下りの定義は、定年退職したにも関わらず、渡りをして高額の収入・退職金を何度ももらっている事。これは廃止出来た。
 しかし例外があるじゃないかと言われる。では、役人は絶対に再就職出来ないのか。政務三役が選び、公平な第3者が選定委員に入り、公募で選べば認める。
 現役出向。これまで天下りにより、公務員はかなり辞めたが、役人のローテーション出来ないので認めている。
 公益法人、天下り団体を大きい所から潰している。
地方公益法人で4千人職員がいる所を、今年最終的に廃止する。
 なぜ時間がかかるか。天下り先法人職員の再就職の為。早期退職制度を実施したら内部留保が吹っ飛んでしまう。民営化なら大丈夫。

 

内閣総理大臣も狭山茶を応援してくれました。
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 今日、野田総理が6時に来る事を会場(新宿)に来てから知り、野田総理に狭山茶のペットボトルを持って写真を撮って頂くお願いをしたいと、前原政調会長の講演が4時に終わってから狭山に戻り、4時57分に狭山市駅に着き、駅のいなげやでペットボトルを買い、(ロックアイスもあった方がいいと気付いてもう一度買いに行き(^_^;))5時7分の特急に乗って、新宿に戻りました。
 野田総理は、ステージの脇から会場に入り、挨拶だけして(予定時間は15分)、周りを回らずにすぐ帰ろうとしたので、黒山の人だかりの中、何度か声をかけましたが、SPにガードされてこちらに気付かれず、それでも(写真の正面が出口で)出る寸前に、何とか食い下がって「総理!折り入ってお願いがあります!!…」と言ったら、SPをかき分けてペットボトルを取って下さり、写真を撮らせてくれました(本当に土俵際でした(^_^;))。(写真:総理の周りは全員SP)
(写真を撮ろうとした瞬間にも通過する人がいて、危うく大失敗に終わる可能性もありました)
 SPの立場で考えると、ペットボトルを持っている人がいると、何かまかれるのではないかと思うと思うので、野田さんが帰った後、SPにも深々と頭を下げてお礼を言いました。

 

原発事故担当大臣も、狭山茶を飲んでPR
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 また、それだけでなく、原発事故収束担当大臣 細野豪志衆議院議員が急きょ来たので、同じくSPがいて、帰る寸前に「すみません!狭山茶は風評被害で苦しんでいます。飲むフリだけでもしてもらえませんか?」とお願いしたら、(左にいるのはSP。胸の赤バッジ)出口は(写真の)すぐ左で、写真を撮るのに、戻ってくれました。感謝。
 飲んでる所の写真を撮らせてもらい(ロックアイスを買ってお茶を冷やしておいて良かった)、その後涙が出たのは「これ、持って帰って飲ませて頂きます!」と言われたのが、泣けました(T_T)。ありがとうございます!政治・行政は心だと改めて思いました。

 (翌日になって、細野さんのHPを見ていたら、細野さんの選挙区、静岡県なんですね。すみません。地元に静岡茶もあるのに、狭山茶を飲んでいる写真に応じてもらって)

 研修会終了後、福島県飯館村の議長にお話を伺ったところ「全村避難し、今まで大家族で世帯数が1,700だったのが、世帯内がバラバラになり2600世帯になった」との事。

群馬県議会議員の友人の紹介で、柿沼衆議院議員をはじめとした群馬県内の市議の方々と会合。

 群馬県議には、八ツ場ダムの状況について教えて頂いた。現在ある水力発電所は、八ツ場ダムが完成すると発電所自体が水没し、発電能力は、現在より低くなるとの事。

 電車内で、市内のケーキ店若手経営者の方にお話を伺ったところ、震災の影響で売り上げが落ち込んでいるとの事で、私の産業政策などの考えを述べさせて頂きました。


私の先輩議員のブログに素晴らしい詩が転載されていました。ご覧下さい。