2013年9月26日の活動

商店街要望対応。
県庁。県議と打ち合わせ。

八ツ場ダム問題で、よくTVに映った橋脚(高さ80m)。今は通れる。
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県議会、企画財政委員会視察。(群馬県)八ツ場ダム建設現場
 今回の9月県議会で、ハツ場ダムの建設工事期間が4年間延長される事が国から示されて審議される事から、視察する事に。
 埼玉県では八ツ場ダムの建設費を569億円(29.8%)払う事になっていて、そのうちの492億円は払い終っており、事業完了までに支払う。ダムは平成31年度完成予定。
 総事業費は4600億円(移転補償費含む。移転代替地造成費用は別だが、売却するので相殺される)との事。県の担当者に、今回工事期間が延長されても事業費の増額は無いと言い切れるか聞いたところ、事業費に変更はないという文書が来ており、私も見ました。
 国土交通省 八ツ場ダム工事事務所長から説明を受け、ダム建設予定地の河原に下り、移転代替地を回った。

線路も移転。何もこんなに立派な橋を造らなくてもと思いました。
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強固なコンクリで固められた河原。(川原湯温泉駅近く)
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東京方面から来て1本目の大きな橋(草津川から見た)。
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 前回来たのは3年ほど前だったが、随分変わっていて驚いた。国道は2年前に完成。(ダムそのものは大きくないものの)事業規模が大き過ぎて、トンネルも多く、鉄道の付け替え橋などもかなりのお金がかかっていそうで、私は何だかせつない気持ちになりました。 
 八ツ場ダム問題で、TVによく映っていた八ツ場ダムの象徴的な橋脚(東京方面から見て2本目の大きな橋。不動大橋)は、通れるようになっていた。橋は高さ80mあり、地下にも更に10m分ある。

橋脚に黄色・青で印が。
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 橋脚に印が2箇所付いているのだが、黄色の印はダムの高さを表し(標高586mと書いてある)、3m下の青色の印は満水の時の水面の高さを表している。
 東京方面から来て最初に見える大きな橋は、まだ舗装が終っておらず、橋は出来ているのだが、通れない。
 建設コスト。八ツ場ダムは1㎥あたり74億円。
 八ツ場ダムは、200年に1回の大雨に備えて造るもの。
 今回の県議会では、この2年間かけて国が検証を行い、群馬県伊勢崎市八斗島の地点の計画高水流量(八ツ場が出来た後の大雨時の水量)を毎秒1万7千㎥に変更した事も審議する。検証が行われるまでは、明治時代から昭和49年までのデータをもとにしたが、明治時代は観測の信憑性が低かった事から、大正15~平成19年にかけての流量を確認して今回検証した。基本高水(洪水対策を行う上で基準としている、上流にダムが全部ないと仮定した水量)は、2万2千トンで妥当と日本学術会議が判断した。
 吾妻渓谷は、以前のダム計画では水没する計画だったが、一番景観のいい所は、残す事になった。
 ダム本体のコンクリートは、東京ドームの容積の7割分。
 ダム湖の長さは8km。水面は満水時300ha。


ダム建設中は、川の水を迂回させて流さなければならない為、トンネルを建設。

直径8m・長さ390m。工事が終われば廃止。
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 ダムを建設している最中に、川の水を迂回させて流す為のトンネルを7億5千万円かけて整備した。トンネルの直径
8m・長さ390m。ダム建設が終ったら、フタをするとの事。
 ダムの建設は、まず地面を掘削。固い岩盤が出るまで掘らないと、ダムの重いコンクリートが傾き、沈み、漏水・決壊してしまう。1分あたり100リットルの漏水は、どこのダムでもある。地下水と同じ。


ダム建設現場から1山越えた所から石を持ってくる為に掘られたトンネル。
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 コンクリートは、ミキサー車で他から運んでいては間に合わない為、現地にコンクリート工場を造り、セメントを持ち込む。石・水は現地調達。石の採掘現場は、ダムから1山越えた所にあり、そこからトンネルを掘って、持って来る(工事終了後は県道に。しかし維持管理を考えると利用価値がそれほどあるかは私には不明)。


八ツ場ダム建設計画の歴史。
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 八ツ場ダムは、昭和27年に調査着手。平成4年、地元合意。13年、移転代替地の工事開始。
 ダムの底に沈む340世帯・1000人超の人からの声「沢の水を引いた簡易水道を大切に使って平穏に暮らす山里が、水を大量に使って快適な生活を享受している都会のために、なぜ一方的に犠牲を強いられるのか」。
 考えさせられますね。
 (移動中のバスの中でも、個人的に県担当者に詳しく聞きました)
埼玉県庁。
新聞記者と意見交換。拉致問題などについて。
資料調査。
狭山に戻り、商店相談。
料飲食組合役員と会合。