2013年9月3日の活動

 【竜巻被災地、越谷ボランティア報告】

今、竜巻被害に遭った、越谷市に来て、がれきの撤去作業をしています
(9月3日21時現在)。
明日以降も瓦礫撤去のボランティアを必要としています。
作業は主に、瓦や建材などズタ袋に入った物を運ぶ事です。
ちなみに20代の女性も運んでいました。

 

がれきを台車に載せて、集積場所へ(右がひろし)。
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 ボランティアセンターのある場所(地図)は、越谷市の“大里東自治会館”。
住所:越谷市下間久里564-1。
ボランティアセンターは市民団体の方を中心に運営されています。
詳しい情報はこちら。お話を伺ったら、雨でもボランティア活動を
行う予定だとの事でした。
バスで東武スカイツリーライン線“せんげん台駅”から行けます
(武蔵野線で南越谷駅乗換え。栗橋方面行き)。
周辺の道路は復旧工事車両などで渋滞しているので、現場近くまでの
車の利用はお控え下さい。被災者の方が困っています。
よろしくお願い致します。

ご不明な点は、以下の私の所までご連絡頂ければ幸いです
(もしかしたら参加出来るかも知れないお知り合いにこの事を伝えて頂くのも
有難いです。メールは深夜・早朝含め何時でも大丈夫です)。
電話:090-3310-9234
メール:kids-dream@docomo.ne.jp

 


 

竜巻被害が大きい越谷市下間久里。工事・報道等の車両で渋滞している。
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テニスコートのシートも、竜巻でめくれ上がった。
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 竜巻被害に遭った越谷市に来て、がれきの撤去作業を夜9時過ぎまでさせて頂きました。
 作業は主に、瓦や建材などズタ袋に入った物を運ぶ事です。ちなみに若い女性も運んでいました。
 越谷市のボランティアセンターの情報はこちら。2か所に開設されています。(当初、お伝えした“大里東自治会館”は、6日に閉鎖されました。取り組み紹介FB)。
 ボランティアセンターの1つ、老人福祉センターくすのき荘は、バスで東武スカイツリーライン線“せんげん台駅”から行けます(武蔵野線で南越谷駅乗換え、栗橋方面行き。バスは老人福祉センターくすのき荘行き、終点)。周辺の道路は復旧工事車両などで渋滞しているので、現場近くまでの車の利用はお控え下さい。被災者の方が困っています。
 私から狭山市社会福祉協議会、青年会議所などにボランティアの応援要請を行いました。

 今日は始めに、越谷市選出の同じ会派の山本正乃県会議員が被災地を案内して下さり、被害に遭われた方からお話を伺いました。竜巻が発生した時、防災無線は放送されなかったのではないかとの事。
 会派での現地視察が終わり、ボランティアセンターへ。
 まず始めの作業は、他から届けられたブルーシートの搬入。
 依頼のあった所を地図で確認し、訪問。瓦や建材などズタ袋に入った物を、約600m離れた公園のがれき集積場所まで運ぶ事です。
 近所の事業所の方が、台車を貸して下さり、大変助かりました。台車は荷台の長さが1m半もあり、ダンボールに入った資材が台車に積んであったのですが、それを使っていいと言って下さいました。
 ボランティアに回っている際、5件の被災された方とお話させて頂きました。
 今日歩いた距離は、約20km。歩いたと言うより、がれきを台車に載せ、集積場所とご依頼のあったお宅との往復で、ほとんど走っていました。
 越谷市の友人と会って話したところ、竜巻のあった日天候が悪化した段階で、心配で学校に迎えに行ったら、サッカーゴールがグラウンドの真ん中に飛ばされているのを見て恐ろしくなり、竜巻で飛ばされていた小学生の娘(軽症)の安否を確認したという話を聞き、臨場感が伝わって来ました。

9月4日
【翌日も、越谷市・松伏町へ】
 越谷市内に今日ボランティアに来たのは、約300人(越谷市民含む)。マスコミ報道によって、大分増えました。
 ニーズは例えば、家の中に飛び散ったガラスなどの片付け(女性も可)。屋根に登っての作業。
 今日は消防隊員や建築関係のボランティアがチームで来ているのが見受けられ、命綱を腰に巻いて、より頼もしく思えました。今日は雨が降ったので、屋根にブルーシートを被せられて良かったです。建築関係チームは、近くで電気工事をしている業者さんに掛け合って、仕事の部分以外で、家に垂れ下がった電線の撤去を直談判。やって下さったと言っていました。非常時は垣根を越えてやれるといいですよね。
 トラックを持ち込んだボランティアもいて、昨日道路上に出されていた沢山の瓦礫は、ほとんど片付いていました。災害から何日か経つと技術者のボランティアや資機材が増えて来ます。

 

竜巻が通った方へ稲が倒れている(松伏町)。
0904_01竜巻被害の地域では、田・畑にも木片・ガラス片のガレキが飛んでおり、
それを取り除く為に収穫が遅れ、農家は質が落ちる事を懸念しており、
ボランティアも関わっている。

 

松伏町で竜巻被害にあった事務所。
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 松伏町のボランティアセンターに行って聞いたら、今日のニーズは2、3件との事でした。松伏町で竜巻に遭ったのは水田地域で、いい意味で田舎なので、地域で自己完結しているのではないかと思われます。
 昨日・今日お手伝いに伺って、ボランティアセンターのリーダーの方々と親しくなり、皆さんが一息ついた所を見計らって、途中テレビ局記者も交えて約1時間20分お話を伺い、越谷市議とも話しました。

【被災地に行って見えた課題】
 今回被災した地域で、お話を伺って、現場で見えて来た課題は、行政関係機関(社会福祉協議会・市など)と現場のボランティア団体との連携が出来ていない事。これは私自身も、阪神大震災の被災地で、ボランティアセンターのリーダーとして、体験した事です。
 今回の場合、市社会福祉協議会と、ボランティア団体と、各々にボランティアセンターがありました。ボランティア団体のセンターは、一番竜巻被害の多かった地域の自治会館に設置され、石巻の市民団体の方を中心に運営されており、地元自治会がうまくカバーしていました。東日本大震災などで、災害ボランティア経験が豊富な方々なので、アクティブでした。
 一方、市の社会福祉協議会は、自治会のボランティアセンターの動向を把握しておらず、またその意向もありませんでした(自治会のボランティアセンターは連携を模索していましたが)。
 市の社会福祉協議会が被災後2日目にニーズを把握出来ていたとは私には見えませんでした。
 行政機関の職員は、やはり被災地での活動を経験しておく必要があると改めて思いました(県議会議員になって最初の議会でその事を質問し、県庁職員は現在もやっていますが)。そうでないと、何より、臨機応変的な対応をしなければならないと思えませんし、刻々と変わる被災者ニーズにうまく対応出来ません。
 また、日頃民間団体との打ち合わせが出来ていないと、どこで災害が起きても、またこのようになり、同じ課題が取り沙汰されると思いました。(狭山市の社会福祉協議会では、先日1回目の災害ボランティアの打ち合わせがあり、私もお邪魔しました)
 公的機関にボランティアセンターを設置する事は通常ですが、今回のように被災した地域に、ボランティアセンターがあると、被災された方が頼みやすく、アクティブに動けるものだと思いました。リーダーの方がおっしゃっていたのは「コンビニやATMが至る所にあるように、ニーズを受け付ける所はいくつもあったほうがいい」と言われていました。