県議会議案調査。今回の議会で審議される県立博物館のうち3館を今日は回りました。
県立嵐山史跡の博物館。
今日回った3つの県立博物館はそれぞれ、まずは一般の来場者の目線で館内を回り、その後、副館長・学芸員さんにお声がけして、来られた方が少しでも満足して頂けるように、素人目線での観覧して感じた点を提案し、博物館の職員体制・小学校の年間来場回数の推移などについて聞きました。
『のぼうの城』忍城と、同じ時期に攻められた松山城跡(埼玉県吉見町)
山と川の地形が、とても城向きだと思い、興味を持ちました。
提案したのは、まず『のぼうの城』で知られる行田市の忍城と、同じ時期に豊臣秀吉軍に攻められた、この地域(吉見町)の城である松山城の展示物を、映画と関連付けてクローズアップする事や、案内板を分かりやすく新たに出す事。
こちらの博物館では学芸員さんが展示物について詳しく説明して下さいました。私が狭山市柏原の城山砦の話をしたら、学芸員さんはそこの史跡調査に来た事があるとの事で、お話を伺いました。
常設展にある機械仕掛けの語り部コーナーでは、映画『もののけ姫』にも出て来た“デイダラボッチ(巨人伝説)”の話が埼玉県小川町にもあった事が紹介されており、デイダラボッチが地震を起こすと言う話で興味深かったです。大きな地震があったとの事でいつ頃の話か気になりました。
埼玉平和資料館。
この平和資料館は、子供を対象にした施設という印象で、常設展の展示スペースは狭く、一方でエントランス部分は非常に広く、もし行かれる時は、企画展をやっている期間をお薦めします。今日は時間が無かったので、映像は見ませんでしたが、映像が主といった感じでした。
戦時中のものが展示され、
このような物はいくつも寄贈されているので、触ってもいい事にしているとの事。
ただ、千人針や防空頭巾やヘルメットなどが触れられる所があったのはいいと思いました(ヘルメットには住所氏名も書いてありました)。千人針は最近作ったものかなと思って聞いたら、寄贈されたもので、たくさん寄贈された物は触れられるようにしているとの事でした。
千人針に縫われていた文字「橋のたもとに 街かどに 並木の道に 停車場に 千人針の 人のかづ 心をこめて 運ぶ針」
資料館の高さ40mの展望塔からの景色は、東京スカイツリーなども遠くに見え、360度の大パノラマは、晴れ晴れする感じです。
こちらでは副館長から話を聞き、観覧して感じた点を提案しました。
忍城おもてなし甲冑隊 |
行田市の忍城に着いた時、ちょうどその日1回行われた忍城おもてなし甲冑隊による演武を見る事が出来ました。ラッキー。今日は台風が来る事が言われていた日だったにも関わらず、お客さんが結構来ていて、演武・甲冑隊との写真撮影会が終わってからも、甲冑隊の人と触れ合って盛り上がっていました。
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行田市郷土博物館には、『のぼうの城』の映画の時代当時の水攻めの様子などの展示があり、10月6日からは特別展があるとの事です。
同じく行田市にある県立さきたま史跡の博物館。
映画ロケ写真。さきたま古墳の中の『丸墓山古墳』。
当時も石田三成の軍勢がここに陣をはり、ここに水攻め用の堤防を築いた。
丸墓山古墳から忍城が見渡せるとの事
こちらの博物館でも忍城についてのパネル展示があり、映画のロケで使われた時の写真がありました。ここの古墳群は忍城水攻めの時、堰として使われており、からは忍城が見えます。
今日見た各県立博物館は団体で申し込めば、展示品の説明が聞けるのですが、特にここで私から副館長に提案したのは、展示室の監視員が、たまたま来られた個人のお客様に、ほんの一言でも展示物の説明が出来ないものか、という事です。国宝などが展示され、監視をしなければいけないのは分かりますが(もしいたずらをしようとすればガラスを壊さなければ出来ず)、来場者の満足度を少しでも上げたいと思いました。ボランティアを養成しているとの事でした。博物館は正規職員21名・臨時職員2名との事。
忍城水攻めの時築かれた石田堤を見に行きましたが、場所がよく分からず、台風も強くなって来そうだったので、帰りました。
今日の台風は、これまで経験した事が無い程風が強く、一方でTVを見ると、東京などの映像はそれほど風が強くないように見えるので、台風がこれから向かう東北の被災地は、海岸沿いは特に、仮設住宅の屋根などが飛んでしまうのではないかと思い、被災地の知人に連絡したところ、学校のグラウンドにつくられた仮設は、学校に避難しようにも、学校の鍵が無いとの事で、念の為、鍵は確保しておいたほうがいいのではと言い、結果として仮設の水道管が壊れたりしたものの、大事には至らなかった。改めて想定力が問われると思った。
今後、台風などは温暖化により、強さ・被害が増すだろうと思う。