2013年2月12日の活動

県保健体育課。災害時の学校保護者へのメール等での子供の安否連絡について。

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟、視察。
宇宙航空研究開発機構、筑波宇宙センター。
 筑波宇宙センター所長から筑波宇宙センターの概要説明。
 年間見学者22万人。ガイド付きのバスツア-見学は毎日5回。4月中旬と10月下旬に特別公開イベント日。特別公開日の来場者1万2千人。
事業説明
(1)『衛星利用が拓く私たちの未来』 衛星利用推進センター センター長。
 今年打ち上げに向け開発中の陸域観測技術衛星『だいち2号(仮称)』の地表画像解析力は2~3m。商用では世界一だが、軍事用は1m以下もある。だいち2号の解析力は、ボートは無理だが、エンジン付きの船の大きさなら解析出来る。技術は世界一だが、むしろ価格が問題で、部品価格の高騰により、ロケット1基100億円かかったりする。
 商用衛星では地表10km幅しか写真が撮れないが、『だいち』は70km幅で写真が撮れ、東日本大震災時、津波の浸水域が分かった。津波により洋上の10m幅の漂流物も赤点で表示され分かる。
 豪雨時など、どこで土砂崩れが起き、どこで川が氾濫したか、表示される。(表示の地表面との差で解析する)
 衛星から地殻変動がどの程度起これば大地震につながるか、地殻変動がわりと起こる所では判別が難しい。また、地震が起きて大地から電波が出る場合と、それ以外の理由で電波が出る場合と判別が難しい。
 稲を作付した水田の面積も、水田に水をはった所の変化で解析出来る。冬春キャベツの寒害対策で栽培適地を表示できる。
 海面水温を解析する事で、魚の種類によって棲息水温域があるので、漁場が分かる。
 ハワイ・インド洋まで通信が可能で、商用衛星よりも送れるデータ量が多く、震災時、岩手県・大船渡市・釜石市の災害対策本部・県医療チームのテレビ会議に使用した。
 埼玉県医師会は、被災地でカルテが失われ、投薬に必要な情報が欠落する事を想定し、無線LANによる通信実験を行った。
 セグウェイや車いすなどの自動運転が出来るか、段差を感知する実験中。
 市町村と協定を結ぶ場合、県が窓口になって頂きたいとの事。
 講演終了後、衛星利用推進センター長さんに、偵察衛星など地表の解析技術についてアメリカから日本に対して制限されている事はあるのか、質問させて頂きました。
(2)『地方自治体との連携協力、産業連携活動』 産業連携センター 次長。
 JAXAオープンラボ公募事業で、大学・民間と連携。
 お茶のおいしさをチッソにより判別する佐賀県・JA佐賀との事業研究。
 大阪府とは、中小企業がロケットを作ったので、JAXAの課題や特許情報を共有し、今後共同研究に進んでいく。
 宇宙科学研究所によって、地表の放射線量測定器が間もなく市販される。
 講演終了後、産業連携センター次長さんに、お茶の佐賀県との取り組みについて質問させて頂きました。電磁波のように人間には感じない動きでデータを融合し、チッソがあるか解析する事が出来るとの事。
 昼食時、ひたちなか市議会議員に福島県より南部地域での放射性物質(ヨウ素)に対する市民の心配についてなどお聞きしました。ひたちなか市は日立製作所に何らかの形で関わっている方が市民の半分くらいいらっしゃるそうです。
 午後は、H-Ⅱロケット(幅4m高さ50m)、スペースドーム(展示館)、プラネット・キューブ、閉鎖環境適応訓練施設、宇宙医学生物学研究室、そして宇宙ステーションきぼうと交信している『きぼう運用管制室』を見学させて頂きました(特別公開日も管制室はガラス越しに見学出来るとの事)。
 (以下見学しながら伺った話)

 

埼玉県さいたま市大宮区出身の若田光一氏が、日本人で初めて国際宇宙ステーションの船長に今年なります!
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国際宇宙ステーションのどの部分を、どこの国がつくったか。


宇宙飛行士の寄せ書き。(写真はCGではないとの事)

 

 宇宙ステーションは地上から400キロ上空にある。ステーションでは土日休み8時間勤務・3交代。6時に起きて10時に寝る。実験ラックの操作は地上で行っており、ラックの入れ替えは宇宙飛行士が行う。

 

宇宙ステーション・日本実験棟『きぼう』を模した、閉鎖された空間での訓練。


入間基地にもある低圧訓練設備で訓練する宇宙飛行士。


映画『宇宙兄弟』の撮影にも使われた。


宇宙服。指はプラスチックの水道管のように堅く、物をつかみづらいと思った。


宇宙服の胸の所の調節つまみの文字が反対に書いてあるのは、左手首に付いている鏡でないと見れない為。
右上のチャンネルのようなものは、宇宙服の中の温度調節をする為のものとの事。

 人口衛星の寿命は、当初3~5年だったが、現在は10~20年。衛星は軌道に乗っても、太陽や月の引力で動いてしまうので、軌道制御する為に燃料が必要で、その燃料が尽きた時点で寿命。イオンエンジンが開発されて寿命が延びた。


気象衛星ひまわり(写真右。実際は上下反対)。左の2つはNHKの放送衛星。

 NHKテレビの放送衛星は7代目。気象衛星ひまわりは2基同時で運用している(6・7号機)。
 光通信衛星は100キロ先のテニスボールをつかまえるくらいの精度で、両方動いている中で制御している。
 国産ロケットは打ち上げ23回中、22回成功。H2AロケットよりH2Bのほうが倍の大きさのものを運べる。


HⅡロケット。


HⅡロケット。噴射口側から。

 

 H2ロケットは100%国産だったが、全て国産だと高く、コストに配慮してH2Aは米国の部品を一部使っている。数多く打ち上げないと、技術者は育たないとの事。

筑波宇宙センター、パンフレット。

 

 

 

 


(背中に穴が空いていて)宇宙服をまるで着たような記念写真が撮れます。

日本宇宙少年団、入団案内
(年齢問わずと書いてあります)。
 
日本宇宙少年団HP

 

視察終了後、京都府議会議員に相談。
ローカル・マニフェスト議連会合。
夜は都内で、官僚・民間企業経営者と会合。(終電で帰宅)