埼玉県加須市の旧騎西高校が福島県双葉町の避難所になって、現在1064人が避難されており、私の友人が炊き出しイベントの主催者だったので、お手伝いをさせて頂き、双葉町の方々とふれ合いました。
雨に濡れながらでしたが、次の予定のギリギリまで避難所にいました。避難所の中の状況も結果として詳しく見て回りました。
加須市副市長に挨拶。加須市議会議員と意見交換。
仙石由人内閣副官房長官講演(入間市)。
仙石副官房長官の車の出迎えに行き、講演会場への移動中に私から「義援金が1日も早く被災者に渡されるよう何卒よろしくお願い致します」と話をしました。
仙石氏講演内容:
少子高齢化の中でどうやって、会費をつまり税金を頂くか、国民の皆さんにお願いして使い方を充実したものにする、これはメダルの裏表。
日本の政治のあり方が大震災で見えて来た。大きな災害に突如襲われ、一夜明けると40万人が避難しなければならなかった。阪神の時は、1週間経てば不明者は3人くらい。5百キロに渡って、八戸~銚子まででしょうか被害が。第1次補正、3500億円をガレキ撤去費用に(環境省の年間予算500億円)。宮城県山元町では、廃棄物の量が町の100年分。
政府の対応。先程も中川先生におっしゃられた。「義援金を1日も早く被災者に渡されるようにして下さい。何をしてるんですか(←これは言っていません(^^;))」と言われた(裏で聞いていてビックリしました)。日本赤十字社が配れれば1番いいが、都道府県に渡し、市町村が手続きをする。今度は基準作りが少なくとも3県、また千葉県も。基準がないので、困った。厚生省が間に入って、まずは700億を配れと指示。あまりにも災害が多すぎて、職員の手間が無い。丁寧に歩いて確認・申請・振込。永遠と時間がかかっているように見える。これが中々進まない。まず被災者生活再建支援。住宅を再建する300万円。全壊100万円。補正予算520億円つけた。
死亡500万円弔慰金。国が渡す。485億円。
この手続きが中々進まないのが、実態。こんな大きい災害が起きる事を前提として、職員の数をそろえていなければならないのか、それとも市民のお助けを頂いて対応できるのか。政府・地方政府のあり方が問われる。
地方の職員の応援派遣は、まだまだ足らない。住民が本当にお困りになっている時に、しっかりと行き渡るようにするにはどうしたらいいかが大変な問題。そこに余分な人を準備しておくとなると、その税金を負担するのは国民。この間分権論議があって、過分の大災害が起きる時に、地方が対応できるかが教訓。人をどこから集めてくるのかが問題。民間に委託したりすると「間違いが起こる」という風習があって中々進まなかった。お金を扱う公務員の身分が無ければならないというのが課題。霞ヶ関の縦割りをふっとばせと考え、震災にのぞんでいる成果はまあまあ出ている。国と市町村の関係が課題。
後藤新平が復興院総裁として計画を作り、再建させた話は、実はそれほど単純ではなかった。当時、都道府県知事は国の役人だった。
被災者の雇用創出。市の臨時職員として日当1万5千円~2万円。ガレキ撤去・お年寄りの見守り・子どもの一時預かり・炊き出し。予算200億円が消化出来ていない。市町村が雇うのも時間がかかる。
仮設住宅は7月までに5万戸。最初は8万戸くらい必要だとされたが、民間の家賃補助をゆるく適用拡大し、5万戸で充足できる。日赤が家電6点セットを揃える。
今後は仕事、仮設住宅での孤独死が起こらないようにケア出来るか。原発での法律相談(損害賠償・保障)が多くなるのが課題。どのくらい保障がもらえるのかは、東電と闘って下さいと直接交渉となっている。10万人が裁判所に押しかけたら、普通の裁判処理が止まってしまうのは、目に見えている。全ては平時が前提に動いているのが政府。多分3~5年の時間軸。早急に解決できる仕組みを作るのが課題。次から次に、本部を作るのはけしからんと言われているが、次から次に課題が出て来ている。
「菅さんを変えろ」という声があるが、どちらを優先しなければならないか。大震災・原発事故による避難者の対応、社会保障と税の一体改革、これも時間のそれほど無いテーマ。被災者の目線で考えれば難しくない。しかし、我々の補佐が充分でない。メディア・ポリティックス、夕刊フジ・日刊ゲンダイでは毎日のように「仙石けしからん」と見出しで、無い事、無い事書いている。見出しだけで売っていて、中身が無い。テレビでは総集編で「お前は馬鹿だ」という所だけ出る。
今度の災害では、インターネットが被災者の中で浸透しておらず、紙媒体が必要だと思った。
首都直下型は火災の備えを。今回、宮城県気仙沼市・千葉県市原市で火災が起きたが、こういう火災に今後どう備えるか。阪神大震災の時にも火災があって、その時議論になったが、喉もと過ぎれば忘れている。火災を飛行艇で消す。病院船の配備が課題。
原発は、超高度な学問が必要だった訳でなく、私でも分かるプラントのつきつめた管理が東電・原子力保安院で出来ていなかった。
谷垣さんとは同じ年だが、もうちょっと大きい議論をして欲しい。
例えば東電の賠償額。避難期間は専門家によれば5~10年かかるのではないかと言われている。東電が破綻して日本経済の根幹が賄えなくなるのはとんでもない。関東圏で日本の4割の経済を占めている。
計画停電で一番被害を受けたのは、東京のレストラン・ホテルではないか。
電力料金に安易に保障を反映していいのか。温暖化対策の中で新エネルギーに向かわないと。東電の独占の中でうまくいくのか。
総理の仕事は、私もそうだが本を読んだり、新聞を読む時間も無く、あまり長く続けらる仕事ではないと思うが、諸外国との関係で1年で交代するのは良くない。(以上)
講演が終わって仙石副長官の見送りに。
その途中でも(SPの方に囲まれながら(^^;))2人で再び義援金の話になり、仙石さんから「霞ヶ関の対応の悪さがある」と言われ、被災者の生活再建ハンドブックの話になりました。
狭山に戻り、市長候補予定者と会合。
市議会議員と会合。